こんばんは、くるみ歯科こども歯科で
矯正歯科治療を担当しています
本日のブログは、「子どもの顎は広がって大きくなるの?」
最近、矯正治療のカウンセリングでよく質問される
「早めに子どもの顎を広げて歯を並べられるか?」という質問に関して
僕の考えをコメントしたいと思います。
まずは子どもの顎の成長の概要です。
ヒトの顎の骨は「上顎骨」と呼ばれる鼻から上唇にかけて存在するものと
「下顎骨」と呼ばれる下の顎に分けられます
上顎骨は、脳に近いところに存在しますので、
比較的早期にある程度の大きさになっています。
下顎骨は小学生高学年に思春期成長と呼ばれる、
旺盛に大きくなる時期があります
現在までに、顎の大きさは遺伝子で決められていることが分かっています
《プロフィットの現代歯科矯正学 改変》
したがって、矯正装置で顎を広げる場合、
元々決められている大きさより極端に大きくなることはあまりありません
矯正装置で顎を広げることをうたっている場合は、
もともと決められている大きさまで大きくするスピードを
早めるだけということを知っている必要があります
《プロフィットの現代歯科矯正学 改変》
もう一つ、顎が広がるとされているのは、歯列の拡大です。
歯列の横幅や前後の幅を大きくすることで、歯の凸凹をとることができます
しかし、これも顎が大きくなっているのではなく、
歯の角度が外側に広がっているだけで
骨の大きさが大きくなっているわけではないことに注意が必要です
今後、医療の研究や技術革新が進み、
顎の骨を大きくできるお薬やシステムが開発されることを期待しています
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