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【小児歯科解説】口唇口蓋裂とは?赤ちゃんの授乳・離乳食の工夫と成長に合わせた治療の進め方

執筆者
竹中 純子

くるみ歯科こども歯科クリニック

院長 竹中 純子


愛知県長久手市、そして名古屋市名東区・藤が丘エリアの皆様、こんにちは。「くるみ歯科こどもクリニック」です。当院では女性院長をはじめとする5名の女医チームが、お子様が怖がらずに楽しく通える小児歯科・予防歯科を中心に、ご家族皆様の健やかなお口の成長を見守っています。


妊娠中の検診や出産直後、あるいは育児をスタートされたばかりの時期に、医師から「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」という診断を聞かされ、不安で胸がいっぱいになってしまったお母様・お父様もいらっしゃるのではないでしょうか。


「ミルクは上手に飲めるのかな?」
「これからどんな手術や治療が必要になるんだろう……」
「言葉の発音や、将来の歯並びにはどんな影響が出るの?」


生まれたばかりのお子様のこととなると、疑問や心配が次々と溢れてくるのは当然のことです。


口唇口蓋裂は、生まれつきお口の中や外の組織が完全につながっていない状態を指します。しかし、現代の医療では、生後すぐからの計画的な治療とケア体制がしっかりと確立されている疾患です。適切な時期に適切な治療を受けることで、見た目も機能(お食事や言葉の発音)も、他のお子様と変わりなく健やかに成長していくことができます。


今回は、「口唇口蓋裂の基礎知識や原因」から、「赤ちゃんの時期の授乳・お食事の工夫」、「成長段階ごとの治療ロードマップ」まで、圧倒的なボリュームで優しく徹底解説します!



1.「口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)」とは?原因と特徴



まずは、口唇口蓋裂がどのような疾患なのか、その仕組みと原因について正しく理解していきましょう。

■ お口の組織ができる仕組みと「口唇口蓋裂」
お腹の中にいる胎児の時期(特に妊娠4週〜10週頃)に、赤ちゃんの顔やお口の組織は、左右や中央から伸ばしたいくつかのパーツ(突起)がくっつき合うことで作られていきます。
この組織がくっつくプロセス(融合)が途中で何らかの理由によりうまく完了しなかった場合、お口の周囲に隙間(裂)が残ってしまった状態を口唇口蓋裂と呼びます。

口唇口蓋裂は、主に以下の3つのタイプに分けられます。
口唇裂(こうしんれつ): くちびる(鼻の下)に生まれつき裂け目がある状態。
・口蓋裂(こうがいれつ): お口の中の天井(上あご=口蓋)に生まれつき穴や隙間が開いている状態。
・口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ): くちびるから上あごにかけて、連続して隙間が存在する状態。

日本では、およそ500人〜600人に1人の割合で生まれると言われており、決して特別に珍しい疾患ではありません。


口唇口蓋裂が発生する原因は?


「自分が妊娠中に何か悪いことをしてしまったのかな……」とご自分を責めてしまうお母様もいらっしゃいますが、決して誰のせいでもありません!


口唇口蓋裂の原因の多くは、単一の遺伝や特定の理由ではなく、遺伝的な要因と、妊娠初期の母体の環境(感染症、お薬の服用、ストレス、栄養状態など)といったさまざまな要因が複合的に重なり合って偶然発生する「多因子遺伝」と考えられています。ご家族やご自身を責める必要は全くありません。



2.赤ちゃんの時期に直面する「授乳・お食事」の課題と工夫



口唇口蓋裂を持って生まれた赤ちゃんが、生後一番最初に直面する課題が「授乳(おっぱい・ミルクの摂取)」です。


■ なぜ授乳が難しくなるの?
赤ちゃんが母乳やミルクを飲むときは、唇で乳頭をぴったりと密着させ、お口の中を陰圧(ストローで吸うときのように真空状態にすること)にして吸い込みます。
しかし、口唇裂や口蓋裂があると、お口から空気が漏れてしまったり、上あごの穴を通して飲み込んだミルクが鼻に抜けてしまったりするため、圧力がかけづらく「吸う力」がうまく働かないことがあります。

■ 授乳をサポートするための工夫・専門器具
医療機関やご家庭では、赤ちゃんが無理なく十分な栄養を摂取できるよう、以下のようなサポートを行います。
口蓋裂用哺乳瓶(乳首)の使用: 少ない力で押し潰すだけでミルクが出るように工夫された特殊な哺乳瓶(口蓋裂用のレギュラー乳首やホッツ型など)を使用します。
・床副木(ホッツ床・ほっつしょう): 赤ちゃんの上あごの型を取り、隙間をふさぐプラスチック製のプレートを作成してお口に装着します。これにより、お口の中の密着度が高まり、授乳がしやすくなるだけでなく、上あごの骨の発育を整える効果もあります。
・縦抱きでの授乳: 赤ちゃんの体を少し起こした姿勢で授乳することで、ミルクが鼻に逆流するのを防ぎます。

親御様だけで悩まず、助産師や小児科医、小児歯科医と一緒に赤ちゃんの飲みやすい方法を探していきましょう。


■時期別(年齢別)治療ロードマップ:チーム医療で進めるケア

口唇口蓋裂の治療は、一度の手術で終わりではありません。赤ちゃんの誕生から成人に至るまで、お子様の成長発育に合わせて「形成外科」「小児科」「小児歯科・矯正歯科」「言語聴覚士」などがチームを組んで段階的に治療を進めていきます。(治療時期、治療方法は症例によって異なるため一例です。)

■ 生後すぐ〜3ヶ月頃:授乳管理とプレ準備
ホッツ床(プレート)などを用いた授乳サポートとお口のトレーニング
赤ちゃん全体の全身状態の管理

■ 生後3ヶ月〜6ヶ月頃:口唇形成術(くちびるの手術)
くちびるの隙間を塞ぎ、鼻の形を綺麗に整える最初の形的な手術を行います。
体重が十分に増え、全身状態が安定したタイミングで安全に行われます。

■ 1歳〜1歳半頃(歩き始める頃):口蓋形成術(上あごの手術)
上あごの天井の隙間をふさぐ手術を行います。
言葉(おしゃべり)を発声し始める時期より前に上あごを塞ぐことで、空気が鼻に抜けずに正しい発音が身につきやすくなります。

■ 2歳〜学童期:言語トレーニングとむし歯予防・小児歯科ケア
ことばの練習(言語療法): 言語聴覚士と一緒に、正しい発音ができるよう楽しくトレーニングを行います。
むし歯予防と定期的観察: 隙間があった部分や歯並びの乱れやすい部分は、どうしても汚れが溜まりやすくむし歯のリスクが高まります。小児歯科での定期的なフッ素塗布やクリーニングが非常に重要になります。

■ 8歳〜12歳頃(永久歯への生え変わり期):顎骨移植・矯正治療
あごの骨の移植(顎裂骨移植術): 歯ぐきの骨に隙間がある場合、ご自身の骨を少し移植して歯が生える土台を作ります。
矯正治療: 綺麗で機能的な歯並び・かみ合わせを作るため、本格的な歯科矯正を開始します。



3.口唇口蓋裂に関する愛知県長久手市藤が丘地域の皆様からよくあるQ&A



口唇口蓋裂について、愛知県長久手市藤が丘地域のお母様・お父様からいただく代表的な質問にくるみ歯科の女医チームがお答えします!

Q. 手術の傷跡はきれいに消えますか?
A. 現代の形成外科技術は非常に進歩しており、傷跡は極めて目立ちにくくなります! 成長とともに傷跡は少しずつ薄くなり、目立たなくなっていきます。必要に応じて成長後に微調整の手術(修正術)を行うこともできるため、専門医を信頼して安心してお任せください。

Q. 将来、普通に会話したりお喋りしたりできるようになりますか?
A. ほとんどのお子様が、綺麗でスムーズな発音でおしゃべりできるようになります! 言葉を覚え始める1歳〜1歳半頃に口蓋形成術(上あごの手術)を行い、必要に応じて言語トレーニングを重ねることで、他のお子様と何ら変わりなくお喋りを楽しめるようになります。

Q. 2人目の子供にも同じように口唇口蓋裂が遺伝しますか?
A. 必ず遺伝するわけではありません。発生確率は数パーセント程度と言われています。 口唇口蓋裂の多くは、遺伝だけでなく様々な要因が重なって偶然起こるものです。心配な場合は遺伝カウンセリングなどで専門家に詳しく相談することも可能です。



4.一人で抱え込まず長久手市藤が丘くるみ歯科へご相談下さい。



診断を受けた直後は、戸惑いや心配で押し潰されそうになるかもしれませんが、どうか一人で抱え込まないでくださいね。


  1. 口唇口蓋裂は胎児期にお口の組織がくっつく過程で生じるもので、誰のせいでもない。
  2. ・授乳は専門の哺乳瓶やホッツ床などのサポート器具を使うことでしっかり行える!
  3. ・成長段階に合わせた計画的な医療チームの連携で、見た目も機能もキレイに改善する。
  4. ・むし歯予防やお口の健康維持のために、地域の小児歯科での定期的ケアが欠かせない。


医療技術の発達した現代において、口唇口蓋裂は「適切に治療を行えば元気に美しく成長できる疾患」です。お子様の素晴らしい可能性と健やかな笑顔を信じて、一歩ずつ進んでいきましょう。


くるみ歯科こどもクリニックには、小さなお子様連れの親御様が安心してご来院できるよう、国家資格を持つ専任の保育士が常駐する「託児サービス(キッズスペース)」をご用意しています。上のお子様の検診中に下のお子様を預けたり、ママご自身のクリーニング中に託児を利用したりと、ゆったりお過ごしいただけます。


また、長久手・藤が丘周辺の住宅地からもお車でスムーズにアクセスできる、広々とした専用の大型駐車場を完備しています。ベビーカーでのご来院や、抱っこ紐での移動も安心です。


5名の優しい女性歯科医師チームが、お子様のお口の成長ペースに温かく寄り添い、お母様・お父様の不安を和らげながら一緒に成長を見守っていきます。


お口の中のケアや成長に関するご不安があれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。


スマートフォンから24時間いつでも簡単にWEB予約が可能です。皆様のご来院を、ドクター・スタッフ一同、心よりお待ちしております!


(お電話・24時間WEB予約は☆こちらから) くるみ歯科こどもクリニックは、長久手市・藤が丘エリアで親子の笑顔とお口の成長を支える歯科医院です。口唇口蓋裂をお持ちのお子様のむし歯予防、フッ素塗布、お口の機能チェック、授乳・離乳食期のお口のケアから小児歯科まで幅広く承っております。保育士による無料託児をご希望の方は、ご予約時にスタッフまでお気軽にお申し付けください。

くるみ歯科こども歯科クリニック
  • 院長:竹中 純子
  • 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
  • 電話番号:0561-56-4182
  • ホームページ:https://kids-kurumi.com

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