みなさんこんにちは☺ 藤が丘・長久手の歯医者、くるみ歯科こども歯科です。 みなさんは「味覚の窓」という言葉を聞いたことはありますか? 「味覚の窓」とは、乳幼児期から思春期の食事や飲み物の好みや感覚が形成される 期間のことを指します。 「味覚の窓」は月齢・年齢とともに閉鎖していくと言われています。 味覚の形成には、遺伝的要因や環境的要因ももちろんありますが、 「味覚の窓」が開いている幼少期の食経験も成人期における食の好みや 摂取パターンに大きな影響を与えると考えられています。 まず、代表的な5つの味覚について、2つのグループに分けてご紹介します。 ①体に必要なものを教えてくれる味 「甘味」:エネルギー源となる糖の存在を教える役割 「塩味」:ミネラルの存在を教える役割 「うま味」:たんぱく質の存在を教える役割 ②体に危険なものを教えてくれる味 「酸味」:腐敗しているかもしれないと教える役割 「苦味」:毒があるかもしれないと教える役割 人は本能的に、体に必要なものを教えてくれる3つの味覚は好み、 体に危険なものを教えてくれる2つの味覚は避けます。 しかし、「酸味」も「苦味」も経験を積むことでおいしいものと認識しやすくなります。 この経験を「味覚の窓」が開いている期間にすることで、 おいしいものと認識できる味の幅が広がります。 野菜なども好き嫌いせず、食べられるようになる可能性が高くなる一方で、 砂糖が入った甘い食べ物や味のついた食べ物は、 必要なものと体は認識するためより欲する傾向にあります。 3歳までは砂糖はあげなくて良いと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 実は、味覚の形成が関与するため、このように言われることが多いです。 ▪味覚形成への砂糖の影響 ①砂糖が入っていない野菜などの自然の甘味を甘いと感じにくくなる ②味覚が麻痺して、他の食材の微妙な味や風味を感じにくくなる 砂糖はこのように味覚形成に影響を及ぼすため注意が必要です。 それだけでなく、砂糖には中毒性があり、砂糖が入ったおやつしか食べられない 可能性が高くなります。 前回のブログでもお話させていただいていますが、砂糖が入ったおやつは 虫歯のリスクが非常に高いです。 このことから、当院でも幼少期での虫歯を防ぐため、 3歳までは砂糖が入ったおやつはなるべく食べさせないという食習慣を おすすめしております。 そして、3歳を過ぎても必要以上に「甘味」を欲しがらないということが理想です。 なお、3歳を過ぎているからと言って遅いわけではなく、 おやつの選び方・食べ方によってむし歯予防はできます。 また、嫌いなものが克服できないわけでもありません。 お子さんの年齢に合わせ、なるべくたくさんの食経験ができるよう 食事を楽しみましょう!
当院では、無料で定期検診や予防治療を楽しみながら行える
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