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医院ブログBlog

誤嚥性肺炎について

こんにちは!
藤が丘・長久手の歯医者、くるみ歯科こども歯科です🦷


一年はあっという間で、もうすぐクリスマス🎄、
そして2024年がもうそこまでやって来ていますね。
当院もクリスマスの飾り付けを行い、みなさんをお迎えしております。






前回のブログで歯周病と呼吸器官の関連をご紹介しましたが、
今回は誤嚥性肺炎についてお話をします。

嚥下(食物や唾を飲みこむこと)時に食べ物や、
嘔吐による胃の内容物が気道に入ってしまうことを誤嚥と言い、
その際お口の中の細菌が肺に入ってしまうことで引き起こされる肺炎を
誤嚥性肺炎と言います。

誤嚥は舌や上顎などがバランス良く働かなくなってしまうことで起きますが、
誤嚥してしまったとしても、私たちはむせることにより
気道に入り込んだ異物を取り除いています。

しかし、この「むせる」という行為がうまくできない
高齢の方が多くいらっしゃるのが現実です。








令和4年(2023年)の厚生労働省から発表された
人口動態統計月報年計(概数)の概況では、
肺炎で亡くなった方は全体の約4.7%で、
誤嚥性肺炎で亡くなった方は全体の約3.6%という結果が出ています。

中には症状があまり出ず、誤嚥に本人や家族も
気がついていないことも多いと言われているので、
肺炎で亡くなった方の中には気づかれていない誤嚥もあるのかも知れません。

人数での比較をすると肺炎で亡くなった方は7万4002人、
誤嚥性肺炎で亡くなった方は5万68人、
新型コロナ感染症で亡くなった方は4万7635人でした。





口腔ケアはお口の中だけではなく、体全体の健康を維持するために必要なケアです。

プラーク1mg中には1億以上の細菌がいるとされ、その数は肛門よりも多いです。

そして、この歯垢を放っておくと約2日後には歯石が作られ始めます。
さらに歯石の上にはプラークが付きやすいのです。

また、口腔内の細菌はプロテアーゼという酵素を出し、
インフルエンザウイルスが気道の粘膜から侵入しやすくするという特性を持っています。
お口の中の環境が悪いと、インフルエンザの発症や重症化を
招きやすくなってしまうのです。





実際、高齢者施設において、歯科衛生士による口腔ケアを受けた方の
インフルエンザの発症率が、ご本人や介護者だけから口腔ケアを受けた人の
1/10になったという報告もあります。






また、新型コロナウイルスの構造はインフルエンザウイルスと似ている部分があり、
口腔ケアによる予防・重症化の予防の可能性が高いと言われています。

現在、インフルエンザが流行していますし、
これからますますの流行も懸念されていますので、
歯磨きで予防ができるのならうれしいですよね!

毎日、使う大切なお口です。できるだけ清潔な環境に整え、
美味しく食べ物を召し上がって、元気に過ごしましょう!

最近むせやすい…、など心配なことがありましたら、
お気軽にスタッフまでお声がけください。




参考文献:令和4年(2022) 人口動態統計月報年計(概数)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai22/dl/gaikyouR4.pdf
 
 

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