
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
愛知県長久手市、そして名古屋市名東区・藤が丘エリアの皆様、こんにちは。「くるみ歯科こどもクリニック」です。当院では女性院長をはじめとする5名の女医チームが、お子様が怖がらずに楽しく通える小児歯科・予防歯科を中心に、ご家族皆様の健やかなお口の環境づくりをサポートしています。
しい我が子との生活がスタートしたばかりの時期。授乳のときやお顔を覗き込んだときに、「あれ? 生まれたばかりなのに、お口の中に白い歯のようなものが見える……」 「生後数日なのに前歯が生えてきた! これって普通の乳歯なの?」と驚かれ、不安になって検索されたお母様・お父様はいらっしゃいませんか?
通常、赤ちゃんの乳歯は生後6〜8ヶ月頃から下に生え始めるのが一般的ですが、稀に生まれたときから生えていたり、生後1ヶ月以内に生えてきたりする歯があります。
これを専門用語で「魔歯(まし)」または「新生児歯(しんせいじし)」と呼びます。
「魔」という少し強い漢字が入っているため、「何か悪い病気なの?」と心配になってしまうかもしれませんが、どうぞ安心してください。適切な対応を知っていれば、決して怖いものではありません。
今回は、「魔歯・新生児歯が起こる原因」をはじめ、「放置するとどうなるかのリスク」、そして「歯医者さんでの具体的な処置・受診の目安」について、圧倒的なボリュームで徹底的に解説します!
1.「魔歯(新生児歯)」とは?原因と発生する確率

まずは、魔歯がどのような歯なのか、基本的な知識から紐解いていきましょう。
魔歯(生まれた時から生えている歯): 誕生した時点で、すでにお口の中に見えている歯のことです。
新生児歯(生後1ヶ月以内に生えてくる歯): 生まれた時にはなく、生後数日から1ヶ月未満の間に生えてきた歯のことです。
これらは総称して「早期萌出(そうきほうしゅつ)」と呼ばれ、ほとんどの場合が「下の真ん中の前歯」に現れます。
■ どれくらいの確率で起こるの?
魔歯が発生する割合は、およそ「1,000人〜2,000人に1人」と言われています。 決して頻繁に見られるものではありませんが、産婦人科や小児歯科では決して珍しいことではなく、一定の確率でお見かけする症例です。
■ なぜ生えてくるの?原因は?
現在のところ、明確な原因は特定されていません。 遺伝的な傾向や、歯の卵(歯胚:しはい)の位置が通常よりも浅い場所(お口の表面近く)にあったことなど、いくつかの要因が重なって早く生えてくると考えられています。
親御様の妊娠中の栄養不足や行動が原因で起こるものではありませんので、ご自身を責める必要はまったくありませんよ。
■そのままにして大丈夫?魔歯が引き起こす「3つのリスク」
魔歯が見つかったとき、一番大切なのは「その歯がしっかり生えているか、グラグラしているか」、そして「授乳や赤ちゃんの身体に影響が出ているか」を見極めることです。魔歯を放置した場合、主に3つのリスクが考えられます。
魔歯は、歯の表面を覆う「エナメル質」の発育が不十分で、先端がトゲトゲと尖っていることがよくあります。 赤ちゃんが授乳でおっぱいを吸うとき、舌を突き出す運動(吸啜運動:きゅうてつうんどう)をするため、魔歯の鋭い先端が自分の舌の裏側に何度も擦れ、傷や潰瘍ができてしまいます。
これを専門用語で「リガ・フェーデ病」と呼びます。お口の中が痛むため、赤ちゃんがうまく授乳できず、機嫌が悪くなったりミルクの飲みが悪くなったりする原因になります。
リスク②:授乳時にママの乳頭が傷ついて激痛が走る
赤ちゃんがおっぱいを吸う際に、魔歯がママの乳頭に当たって傷がつき、強い痛みを伴うことがあります。授乳のたびに痛みが走ると、ママの精神的・肉体的な負担が大きくなり、授乳を続けることが辛くなってしまいます。
リスク③:歯が抜けて喉に入ってしまう(誤飲・誤吸の危険)
魔歯の最大の注意点は、「根っこ(歯根)がほとんど作られていないため、グラグラしやすい」という点です。 グラグラの度合いが強いと、授乳中や指しゃぶりの最中に歯が突然ポロッと取れてしまい、赤ちゃんがそのまま飲み込んでしまったり(誤飲)、気管に入って窒息しそうになったり(誤吸)する危険性があります。
2.魔歯を見つけたらどうする?歯医者さんでの2つの治療法

「魔歯かもしれない」と気づいたら、まずは慌てず小児歯科を受診して専門医に診てもらいましょう。歯科医院では、歯のグラグラの度合いや赤ちゃんの状態に合わせて、主に2つの対応を行います。
対応①:表面を丸く削って「保護する」(グラグラしていない場合)
歯の根っこがある程度しっかりしていて、グラグラしていない(誤飲の危険がない)場合は、無理に抜きません。
赤ちゃんの舌やママの乳頭を傷つけないよう、尖っている歯の角を少しだけ滑らかに丸く整える処置を行います。必要に応じて、歯の表面に保護用樹脂(歯科用プラスチック)を薄く盛って、当たりを優しくすることもあります。赤ちゃんに痛みのない、数分で終わる処置です。
対応②:安全のために「抜歯(歯を抜く)」する(大きくグラグラしている場合)
指で触ると今にも抜けそうなほど大きくグラグラしている場合は、誤飲や気管への進入を防ぐことが最優先となります。この場合は、赤ちゃんにとって安全なタイミングで抜歯を行います。
「生後すぐの赤ちゃんが歯を抜くなんて可哀想……」と心配される親御様もいらっしゃいますが、魔歯の抜歯は根っこがないため一瞬で終わり、出血もごくわずかです。抜くことで赤ちゃんの舌の痛みも消え、授乳もスムーズに行えるようになります。
■抜き取った後はどうなる?永久歯への影響は?
魔歯を抜いた場合、多くの親御様が「これから生えてくる大人の歯(永久歯)はどうなっちゃうの?」と心配されます。
魔歯には、以下の2つのパターンがあります。
- ・「本来の乳歯」が早く生えてきてしまったケース(約90%)
- ・本来の乳歯とは別にできた「余分な歯(過剰歯)」のケース(約10%)
ほとんどの場合は「本来の乳歯」が早く生えてきたケースです。そのため、その魔歯を抜いた場合、次に下の前歯が生えてくるのは「5〜6歳頃の永久歯(大人の歯)」の時期までお休みとなります。
「1本だけ歯がない期間が長く続いて大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、乳歯の前歯が1本なくても、離乳食を食べたり言葉をしゃべったりすることに大きな支障はありません。時期がくれば下から健康で立派な永久歯が生えてきますので、温かく見守ってあげましょう。
3.魔歯(新生児歯)に関するよくあるQ&A

赤ちゃんの魔歯について、お母様・お父様からよくいただく質問にくるみ歯科の女医チームがお答えします!
A. もちろん大丈夫です! 「こんなに生まれたばかりで受診していいのかな」と遠慮される必要はまったくありません。産科を退院された後、授乳で痛がっていたり、歯がグラグラして心配なときは、いつでもお気軽にお越しください。当院では赤ちゃんに負担をかけないよう、手早く優しくチェックいたします。
Q. 抜いた魔歯は持って帰れますか?
A. はい、記念にお持ち帰りいただけます! 当院では、抜いた小さな魔歯を綺麗に消毒し、お渡ししています。赤ちゃんが生まれた時の貴重な成長の証として、大切に保管していただけます。
Q. 家で様子を見る場合、気をつけることはありますか?
A. 授乳のたびに「グラグラの強さ」と「赤ちゃんの舌の裏」をチェックしてあげてください。 グラグラが強くなっていないか、赤ちゃんの舌の裏に赤いポッチ(傷)ができていないか観察しましょう。もし授乳を嫌がるようになったり、急にグラグラが激しくなったら、早めに受診してくださいね。
4.一人で悩まずに小児歯科の専門家へご相談くださいね。

生まれたばかりの我が子のお口の中に歯を見つけると、びっくりして不安になってしまうのは当然のことです。
- ・魔歯(新生児歯)は1,000〜2,000人に1人の割合で起こるもので、決して怖い病気ではない。
- ・一番注意すべきは「赤ちゃんの舌の傷(痛くて授乳できない)」と「グラグラによる誤飲の危険」。
- ・グラグラしていなければ角を丸く削って保護、大きく揺れているなら安全のために抜歯するのが一般的。
- ・抜歯しても、数年後には元気な永久歯が生えてくるので心配いらない。
「これって魔歯かな?」「様子を見ていていいのかな?」と迷ったら、一人で悩まずに小児歯科の専門家へご相談くださいね。
くるみ歯科こどもクリニックには、赤ちゃん連れのお母様が安心してご来院できるよう、国家資格を持つ専任の保育士が常駐する「託児サービス(キッズスペース)」をご用意しています。産後の大変な時期だからこそ、上のお子様のお世話や赤ちゃんのお世話を保育士に任せて、ゆったりとご相談いただけます。
また、長久手・藤が丘周辺の住宅地からもお車でスムーズにアクセスできる、広々とした専用の大型駐車場を完備しています。産後すぐの移動やベビーカーでのご来院も安心です。
5名の優しい女性歯科医師チームが、生まれたばかりの赤ちゃんと、がんばるお母様の毎日に温かく寄り添います。
スマートフォンから24時間いつでも簡単にWEB予約が可能です。皆様のご来院を、ドクター・スタッフ一同、心よりお待ちしております!
(お電話・24時間WEB予約は☆こちらから) くるみ歯科こどもクリニックは、長久手市・藤が丘エリアで親子の笑顔とお口の成長を支える歯科医院です。赤ちゃんの魔歯・新生児歯のチェック、授乳時のお口の相談、小児歯科・予防歯科まで幅広く承っております。保育士による無料託児をご希望の方は、ご予約時にスタッフまでお気軽にお申し付けください。
- 院長:竹中 純子
- 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
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