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【長久手市小児歯科解説】赤ちゃんの歯ぐきに生まれつきコブが?先天性エプーリスの原因と治療法


執筆者
竹中 純子

くるみ歯科こども歯科クリニック

院長 竹中 純子


愛知県長久手市、そして名古屋市名東区・藤が丘エリアの皆様、こんにちは。「くるみ歯科こどもクリニック」です。当院では女性院長をはじめとする5名の女医チームが、お子様が怖がらずに楽しく通える小児歯科・予防歯科を中心に、ご家族皆様の健やかなお口の成長を見守っています。


出産を迎えたばかりの時期や、生後すぐの赤ちゃんの授乳・お口のケアをしている最中に、ふとこんな症状に気づいて息をのんだ経験はありませんか?


「生まれたばかりの赤ちゃんの歯ぐきに、ピンク色のかたまり(コブ)がある……」 「お口の中にあるできもののせいで、おっぱい(母乳やミルク)が上手にお口に入らない」 「何か悪い腫瘍(がん)なのかな……?今後どうなってしまうんだろう」


生まれたばかりの我が子のお口の中に、大きなコブやできものが見つかると、お母様・お父様は大変驚かれ、パニックに近い不安を感じてしまうのも無理はありません。


このように、生まれつき(あるいは生後すぐ)赤ちゃんの歯ぐきに見られる良性の腫瘤(できもの)のことを「先天性エプーリス(Congenital epulis)」「新生児エプーリス」と呼びます。


名前を聞くと少し怖く感じるかもしれませんが、先天性エプーリスは「良性」のできものであり、他の場所に転移したり、悪性に変わったりすることはありません!


今回は、「先天性エプーリスの特徴や原因」から、「授乳への影響」、「治療法(切除術や自然消滅について)」まで、圧倒的なボリュームで徹底解説します!


1.「先天性エプーリス」とは?特徴と原因



まずは、先天性エプーリスがどのような状態なのか、基本的な特徴と原因について正しく理解していきましょう。

■ 先天性エプーリスの主な特徴
先天性エプーリスは、新生児のお口の中に発生する非常に珍しい良性の病変です。

発生場所: 上のあごの歯ぐき(特に上の前歯が生えてくる予定の場所)に多く見られます。
見た目・感触: 形は丸く、表面はなめらかでピンク色〜赤色をしています。触ると柔らかく、茎(足)があって歯ぐきからぽこっとぶら下がっているような形(有茎性)をしていることが多く見られます。
・性別の特徴: 女児(女の子の赤ちゃん)に圧倒的に多く見られるのが大きな特徴で、男児に比べて約8〜10倍の頻度で発生します。
・大きさ: 数ミリ程度の小さなものから、お口の外にはみ出すほどの数センチ大のものまで様々です。

■ 先天性エプーリスが発生する原因は?
「妊娠中の行動が悪かったのかな……」とご自分を責めてしまうお母様もいらっしゃいますが、原因は解明されておらず、お母様の過ごし方や遺伝とは関係がありません!

お腹の中で胎児のお口の組織が形作られる過程で、歯の芽や粘膜のもとになる細胞(間葉系細胞など)が一時的に過剰に増殖してできたものと考えられています。女の子に圧倒的に多いことから、妊娠中の女性ホルモンの影響が関係しているという説もありますが、悪性化(がん化)することのない完全に良性の組織ですので安心してください。


■先天性エプーリスが及ぼす影響とリスク

先天性エプーリスは良性のできものですが、その「大きさ」や「生えている位置」によっては、生まれたばかりの赤ちゃんの日常生活にいくつかの問題を引き起こすことがあります。

影響①:授乳障害(母乳やミルクが飲めない)
一番大きな問題となるのが、授乳への影響です。できものが大きかったり、前歯の歯ぐきから大きく突き出していたりすると、赤ちゃんが乳頭やおしゃぶりを深く含むことができなくなります。その結果、おっぱいを吸う力がうまく入らず、ミルクが飲めずに栄養不足や体重減少につながってしまうことがあります。

影響②:呼吸への影響(大きなできものの場合)
ごく稀ではありますが、できものが非常にお口の中で大きく育っている場合、赤ちゃんの空気の通り道(気道)を塞ぎ、息がしづらくなったり、いびきのような呼吸音が出たりすることがあります。

影響③:噛み込みによる出血・傷
生まれつき歯が生えている「先天性歯(魔歯)」と先天性エプーリスが同時に存在する場合、対になる歯ぐきや歯にコブが当たって擦れ、傷ついたり出血したりすることがあります。



2.先天性エプーリスの治療法と経過観察



「赤ちゃんの口のできものは、手術で切り取らなければいけないの?」と心配されるお母様・お父様も多いですが、治療の進め方はできものの大きさと、授乳・呼吸への支障があるかによって決まります。

治療法①:経過観察(自然消滅・退縮を待つ)
できものがごく小さく、授乳や呼吸に全く支障が出ていない場合は、すぐに手術を行わず「そのまま経過観察」を行う選択肢があります。

実は、先天性エプーリスには「出産後に自然と小さくなったり、ぽろっと取れて消えてしまったりする(自然退縮)」という非常にユニークな特徴があります。お腹の中にいたときの影響(女性ホルモンなど)が、生まれた後に無くなることで細胞が小さくなっていくと考えられています。
無理に赤ちゃんに手術の負担をかけず、成長とともに自然に治るのを定期健診で見守っていくケースも少なくありません。

治療法②:外科的切除術(摘出手術)
以下のような条件に当てはまる場合は、安全と健やかな成長を最優先して、小児外科や口腔外科でできものを切り取る(切除する)処置を行います。

できものが大きくて授乳ができず、赤ちゃんの体重が増えない場合
呼吸の妨げになっており、息苦しそうな様子が見られる場合
・コブの根元(茎)が非常に細く、簡単に切り取ることができる状態の場合
切除手術自体は、根元を軽く縛って切り取るなど非常に短時間で安全に行えるものがほとんどです。一度綺麗に切除してしまえば、再発することはほとんどありません。


■後から生えてくる乳歯や永久歯への影響は?

「歯ぐきにコブができていて、手術で切ったりしたら、後から綺麗な歯が生えてこなくなるのでは?」と心配されるママも多いですが、歯の発育への影響は基本的に心配ありません!


先天性エプーリスは、歯の芽(歯胚)そのものを破壊する病気ではなく、歯ぐきの粘膜の表面近くにできているコブです。


そのため、できものを切除したり自然に消えたりした後は、通常のスケジュール通りに元気で綺麗な乳歯が生えてきます。将来の歯並びや大人の歯(永久歯)にも影響を残しませんので、安心してくださいね。


3.先天性エプーリスに関するよくあるQ&A



赤ちゃんの生まれつきのできものについて、愛知県長久手市藤が丘地域のお母様・お父様からよくいただく質問にくるみ歯科の女医チームがお答えします!

Q. 先天性エプーリスは、がん(悪性腫瘍)に変化することはありますか?
A. 悪性化することは絶対にありません! 先天性エプーリスは良性の病変です。他の臓器に転移したり、将来的にがんに変わったりする心配は一切ありませんので、どうぞ安心してください。

Q. 出産した産婦人科で「様子を見ましょう」と言われましたが、歯医者さんに見せに行ってもいいですか?
A. もちろん大歓迎です!小児歯科・口腔外科の視点から詳しくチェックします。 「授乳がちゃんとできているか」「歯が生えてくる場所に問題はないか」「他の粘膜の病気ではないか」など、お口のプロフェッショナルである小児歯科の視点で丁寧にお口の中を確認させていただきます。

Q. できものがポロっと取れて赤ちゃんが飲み込んでしまわないか心配です。
A. 根元が細いできものの場合は注意が必要です。気になる場合は一度ご相談ください! 自然退縮の過程で根元が細くなり、授乳中などに自然に取れることがあります。万が一飲み込んでしまっても喉に詰まらなければ体外へ排出されますが、誤飲のリスクが気になる場合は、事前に歯科医師や医師へご相談いただくことをおすすめします。



4.一人で悩まずに小児歯科や専門の医療機関へご相談を



生まれたばかりの我が子のお口の中に聞き慣れないできものが見つかると、ママやパパの不安は最高潮に達してしまいますよね。


  1. 先天性エプーリスは、生まれつき赤ちゃんの歯ぐきにできる「良性」のできもの。
  2. ・悪性化や転移の心配はなく、女の子の赤ちゃんに多く見られる。
  3. ・小さくて授乳に影響がなければ、自然に小さくなるのを待つ「経過観察」も可能!
  4. ・大きくて授乳の邪魔になる場合は短時間の手術で切除し、再発もほとんどない。
  5. ・将来生えてくる乳歯や永久歯への影響も心配いらない。


「生まれたばかりのお口の中に何かできものがある」「授乳がうまくいかなくて心配」と気づいたら、一人で悩まずに小児歯科や専門の医療機関へすぐに見せにいらしてくださいね。


くるみ歯科こどもクリニックには、小さなお子様連れの親御様が安心してご来院できるよう、国家資格を持つ専任の保育士が常駐する「託児サービス(キッズスペース)」をご用意しています。上のお子様の検診中に下のお子様を預けたり、産後のママご自身のクリーニングや検診中に託児を利用したりと、ゆったり過ごしていただけます。


また、長久手・藤が丘周辺の住宅地からもお車でスムーズにアクセスできる、広々とした専用の大型駐車場を完備しています。ベビーカーでのご来院や、抱っこ紐での移動も安心です。


5名の優しい女性歯科医師チームが、生まれたばかりの赤ちゃんの健やかな成長とお口の未来を、お母様・お父様と一緒に優しく温かく見守ります。


スマートフォンから24時間いつでも簡単にWEB予約が可能です。皆様のご来院を、ドクター・スタッフ一同、心よりお待ちしております!


(お電話・24時間WEB予約は☆こちらから) くるみ歯科こどもクリニックは、長久手市・藤が丘エリアで親子の笑顔とお口の成長を支える歯科医院です。赤ちゃんの粘膜トラブル、先天性エプーリスのチェック、授乳期のお口の相談から小児歯科・予防歯科まで幅広く承っております。保育士による無料託児をご希望の方は、ご予約時にスタッフまでお気軽にお申し付けください。


くるみ歯科こども歯科クリニック
  • 院長:竹中 純子
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