
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
当院では女性院長をはじめとするスタッフ全員で、お母様・お父様、そして大切なお子様が一生美味しいものを自分の歯で食べられるよう、小児歯科・一般歯科・予防歯科を通じた「お口の食育」に力を注いでいます。
「子どもの歯を強くするために、毎日のお食事で何を食べさせたらいいの?」 「むし歯にならないおやつや、顎を育てる食材の選び方が知りたい!」
診察室で親御様からこのようなご質問をいただくことがよくあります。毎日、栄養バランスを考えながら一生懸命ごはんを作っているママたちにとって、「歯にとって本当に良い食べ物」の基準を知ることは、毎日のメニュー選びがラクに、そして楽しくなるヒントに繋がります。
そこで今回は、公的機関(山口県歯科医師会など)が発信している信頼性の高い食育データをもとに、「歯を内側から強くする栄養素」と、「食べるだけでお口をキレイにしてくれる食材」について徹底解説します。
圧倒的なボリュームで、今日からのごはん作りにすぐ活かせる具体例をたっぷりとお届けします。ぜひ最後までお読みくださいね!
1.歯を内側からビルドアップ!構造ごとに必要な「3つの栄養素」

「歯を強くする食べ物」と聞くと、真っ先に「カルシウム」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。もちろんカルシウムは最重要ですが、実はそれだけでは足りません。
歯の構造を詳しく見ていくと、表面を覆う「エナメル質」と、その内側にある「象牙質(ぞうげしつ)」とで、必要となる栄養素が異なるのです。5名の女医がその仕組みをロジカルに紐解きます。
歯の表面にある、体の中で最も硬い組織が「エナメル質」です。このエナメル質をツヤツヤで頑丈に保ち、細菌の侵入を防ぐために欠かせないのが「ビタミンA」です。 ビタミンAはお口の中の粘膜を健康に保つ働きもあるため、唾液の分泌をスムーズにし、お口の自律的なバリア機能を高めてくれます。
おすすめの食材: にんじん、パセリ、海苔、わかめ、カボチャなど
ワンポイントアドバイス: 油と一緒に調理すると吸収率がアップするので、にんじんを少しの油でソテーしたり、カボチャの煮物に油を少し使ったりするのがおすすめです。
② 【歯の本体を作る】象牙質を支える「ビタミンC」
エナメル質の内側にある、歯の大部分を占めているのが「象牙質」です。ここがスカスカだと、いくら表面のエナメル質が硬くても、強い力で噛んだときに歯がパキッと割れてしまうことがあります。この象牙質の形成を力強く支えているのが「ビタミンC」です。 ビタミンCは、歯ぐきのコラーゲン繊維を作るためにも必須の栄養素なので、歯周病予防にも大きな効果を発揮します。
おすすめの食材: ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、キウイ、ケール、焼きのりなど
ンポイントアドバイス: ビタミンCは熱に弱い性質がありますが、ジャガイモやサツマイモなどの芋類に含まれるビタミンCは、デンプンに守られているため加熱しても壊れにくいという特徴があります。子どもが大好きなポテトやスープにぴったりですね。
③ 【土台を固める】骨や歯の主成分「カルシウム」とそれを助ける「ビタミンD」
そして忘れてはならないのが、歯や顎の骨の主成分となる「カルシウム」です。 しかし、カルシウムは単体では体に吸収されにくいという弱点があります。そこで一緒に摂りたいのが、カルシウムの吸収を助けて歯へ定着させてくれる「ビタミンD」です。
カルシウムを多く含む食材: 牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、ヒジキや昆布などの海藻類、小魚
ビタミンDを多く含む食材: シイタケ、キクラゲ、サケ、イワシなど
ンポイントアドバイス: 海藻類(ひじきやわかめなど)は、お口の中の酸性を中和してくれる「アルカリ性食品」でもあるため、歯にとって非常に相性の良い優秀な食材です。また、しいたけなどのキノコ類と乳製品を合わせた「キノコグラタン」や「キノコのクリームスープ」は、カルシウムとビタミンDを同時に摂れる最強の歯育メニューになります!
2.食べるだけでお掃除に!? 噛んで育てる「直接清掃性食品」の魔法

お口の食育において、栄養素と同じくらい大切なのが「食べ物の形や硬さ(噛みごたえ)」です。 歯科の世界には、「直接清掃性食品(ちょくせつせいそうせいしょくひん)」という言葉があります。
これは、「食べるためにしっかりと噛むことで、その食材の繊維が歯の表面や歯ぐきの粘膜をゴシゴシと擦り、まるで天然のハブラシのように汚れを落としてくれる食品」のことです。
ニンジン、ごぼう、レンコンなどの根菜類
レタス、キャベツ、セロリなどの繊維質の多い野菜
タケノコ、キノコ類
これらの食材を噛むと、お口の中で以下のような素晴らしいトリプル効果が生まれます。
歯の表面の汚れ(プラーク)が削ぎ落とされる
たくさん噛むことで「唾液」が大放出され、お口の中の酸が洗い流される(自浄作用)
顎の骨や周りの筋肉がしっかりと刺激され、子どもの正しいきれいな歯並び(顎の発育)へと繋がる
■ 反対に気をつけたい「停滞性食品」とは?
直接清掃性食品の真逆にあるのが、「停滞性食品(ていたいせいしょくひん)」です。 クッキー、チョコレート、キャラメル、スナック菓子、パンなど、「柔らかくて、歯の溝や隙間にいつまでもネチャネチャと残りやすい食べ物」を指します。これらは虫歯菌の大好物となり、お口の中を長時間むし歯になりやすい「酸性」の状態にしてしまいます。
おやつや普段のごはんで、この「停滞性食品」をできるだけ減らし、「直接清掃性食品」を意識して取り入れることこそが、今日からできる究極の食事によるむし歯予防(食育)なのです。
3.毎日忙しいママへ!お家で無理なく取り入れる「育口(いくくち)アイデア」

「栄養素や繊維質が良いのは分かったけれど、子どもが硬い野菜を食べてくれない……」
「毎日仕事と育児でバタバタなのに、手の込んだ料理なんて作れない!」
愛知県長久手・藤が丘でがんばるママたちのそんなリアルな心の声、本当によく分かります。完璧を目指す必要はまったくありません!くるみ歯科の女医チームがおすすめする、明日からできる「超カンタン育口裏ワザ」を3つご紹介します。
いつものお味噌汁やカレーに入れるにんじん、大根、ごぼうなどの具材を、あえて「いつもより少し大きめ・厚め」に切ってみてください。これだけで、子どもが自然と噛む回数(咀嚼回数)がアップします。柔らかく煮込んであっても、大きければしっかり噛む必要があるため、立派な顎のトレーニングになります。
アイデア②:飲み物を「お茶(日本茶・ウーロン茶)」にする
日本茶には、むし歯菌を退治してくれる「カテキン(ポリフェノール)」や、歯を強くする「天然のフッ素」が含まれています。また、ウーロン茶に含まれる特有のポリフェノールには、歯垢(プラーク)の発生を抑える働きがあります。おやつの時の飲み物をジュースから冷たいお茶や牛乳に変えるだけで、お口の環境はグッと良くなります。
アイデア③:おやつを「そのまま食べられる歯に良いもの」に変える
スナック菓子の代わりに、パルメザンチーズやプロセスチーズ、砂糖不使用のヨーグルト、小魚せんべい、干し芋などを常備しておきましょう。準備の手間もかからず、カルシウムや繊維質を補給できる最高のおやつになります。
4.お口の中の健康を毎日の食事から

今回は、公的機関の確かなデータをベースに、子どもたちの未来の健康を育てる「歯に良い食べ物と食育」について詳しくお話ししました。
要点をもう一度振り返ってみましょう。
- ・歯のエナメル質には「ビタミンA(根菜・海藻)」、象牙質には「ビタミンC(緑黄色野菜・芋)」が必要!
- ・カルシウム(乳製品)は、ビタミンD(しいたけ等)と一緒に摂ることで吸収率が劇的にアップする。
- ・ごぼうやニンジンなどの「直接清掃性食品」は、噛むだけで歯をお掃除し、顎を育てる天然のハブラシ!
- ・食材の切り方を大きくする、おやつをチーズや小魚に変えるなど、無理のない「プチ食育」から始めよう。
子どもたちが毎日口にするものは、そのまま「未来の強い歯と、きれいな歯並び」の材料になります。そして何より、お父様・お母様が楽しそうに、よく噛んで美味しいごはんを食べている姿を見せることが、お子様にとって最高の食育のお手本です。
「うちの子の噛む力って大丈夫かしら?」「お口を育てるために、プロのアドバイスが欲しいな」と思ったら、ぜひ定期検診を兼ねて、くるみ歯科こどもクリニックへ遊びにいらしてください。
24時間いつでもスマートフォンからWEB予約が可能です。皆様の毎日の食卓がもっと笑顔で溢れるよう、私たち5名の女医とスタッフ一同、全力でお手伝いさせていただきます!
(お電話・24時間WEB予約は☆こちら) くるみ歯科こどもクリニックは、長久手市・藤が丘エリアで親子の笑顔とお口の発育を支える歯科医院です。小児歯科、予防歯科、小児矯正(床矯正)の相談も随時承っております。
- 院長:竹中 純子
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