
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
子どもの口呼吸やいびき…それって「口腔機能発達不全症」かもしれません。
「うちの子、いつもポカンと口が開いている…」「寝ているときに、よくいびきをかいている…」
もし、あなたのお子さんにこのような様子が見られたら、それは単なる癖ではないかもしれません。実は、それは「口腔機能発達不全症」という、最近注目されている病気のサインかもしれないのです。
口腔機能発達不全症は、単にお口の中だけの問題にとどまらず、お子さんの姿勢や睡眠、そして将来の成長にまで大きく関わることがわかってきました。
この記事では、長久手・藤が丘エリアのお子さんと保護者の皆さんに、この病気について詳しく解説し、くるみ歯科こどもクリニックがどのようなサポートを提供できるのかをご紹介します。お子さんの健やかな成長のために、ぜひ最後までお読みください。
1. 口腔機能発達不全症とは?

「口腔機能発達不全症」は、聞き慣れない言葉かもしれませんが、実は2018年から歯科の保険病名として正式に認められている病気です。
これは、お子さんの「食べる」「話す」「呼吸する」といったお口の機能が、年齢相応に発達していない状態を指します。
この病気が起こる主な原因は、お口まわりの筋肉(口唇・舌・頬)が十分に発達していないことや、その筋肉を正しく使えていないことにあります。
具体的な症状には、以下のようなものが挙げられます。
常に口が開いていて、鼻ではなく口で呼吸している。
・いびき
睡眠中にいびきをかく、または呼吸が止まることがある。
・不正咬合(歯並びの乱れ)
歯並びが悪く、うまく噛むことができない。
・滑舌が悪い
サ行やタ行など、特定の音が発音しにくい。
・食事の様子
くちゃくちゃと音を立てて食べる、食べるのが遅い、飲み込みが苦手。
・姿勢の悪さ
猫背になりやすい、あごが前に突き出ている。
これらの症状は、単にお口の中だけの問題ではありません。お口まわりの筋肉が未熟なため、気道(空気の通り道)が狭くなったり、顔の骨格や顎の正しい発育が妨げられたりすることがあります。その結果、お子さんの全身の健康や成長に深く関わってくるため、決して軽視することはできません。
2. 小児の3割以上が該当?見過ごされやすい口腔機能の問題

日本小児歯科学会の調査によると、小児の3割以上が口腔機能発達不全症に該当する可能性があるとされています。これほど多くのお子さんが抱えているにもかかわらず、その重要性が広く知られていないのが現状です。
なぜ見過ごされやすいのでしょうか?それは、「口呼吸は癖だろう」「滑舌は成長すれば治るだろう」と軽く考えられがちだからです。しかし、これらの問題は自然に治ることはほとんどなく、放置することで、以下のような様々な影響が出てくる可能性があります。
口呼吸によって脳への酸素供給が不足し、授業中に集中できなくなることがあります。
・アレルギーや風邪を引きやすい
口呼吸では鼻のフィルター機能が使えないため、細菌やウイルスが直接体内に侵入しやすくなります。
・歯並びの悪化
舌が正しい位置にないことで、歯を押してしまい、歯並びの乱れにつながります。
・顔つきの変化
口呼吸が続くと、口が開いたままの「アデノイド顔貌」になることがあります。
・姿勢が悪くなる
正しい姿勢が保てず、猫背になりやすくなります。
これらの影響は、お子さんの日常生活の質を下げてしまうだけでなく、将来の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
3. 国が重視し始めた背景:2024年の保険制度改正

このような状況を受け、国も口腔機能の問題を重要視するようになりました。
特に、2024年6月には歯科の保険制度が改正され、小児の口腔機能管理がさらに手厚く行えるようになりました。
この背景には、単なる口腔内の問題としてだけでなく、子どもの学習能力や心身の発達、そして将来の健康に密接に関わっているという認識が広がったことがあります。
たとえば、口腔機能が正しく発達すると、しっかりと噛めるようになり、脳への血流が増加して学習能力の向上につながることがわかっています。また、正しい姿勢で呼吸できるようになることで、睡眠の質が改善し、お子さんの成長ホルモンの分泌も促進されます。
さらに、この問題は高齢化問題とも関連しています。幼い頃からお口の機能を正しく使う習慣をつけることは、将来、高齢になった際に誤嚥性肺炎などのリスクを減らすことにもつながると考えられています。
つまり、「子どものうちに筋力アップが大事」という考えのもと、国全体で子どもの口腔機能の健全な発達をサポートしようという動きが始まっているのです。これは、お子さんの未来の健康への、国を挙げた投資と言えるでしょう。
4. なぜ早期対策が重要なのか?

お子さんの成長期は、骨格や筋肉が柔軟で、新しい機能を身につけるのに最も適した「ゴールデンエイジ」です。この大切な時期に正しい口腔機能を身につけることが、将来の健康の土台となります。
一度ついてしまった悪い癖は、大人になってから治すのが非常に困難になります。だからこそ、お子さんの成長の早い段階で問題を発見し、適切な対策を始めることが何よりも重要なのです。
当院では、お子さんの口腔機能を健やかに育むために、以下の予防法を推奨し、サポートしています。
お口まわりの筋肉を鍛え、正しい使い方を身につけるためのトレーニングです。
食育
よく噛んで食べる習慣をつけるための食事指導を行います。
正しい姿勢の指導:日頃の姿勢を意識することで、口腔機能の発達を促します。
5. くるみ歯科こどもクリニックの口腔機能管理

くるみ歯科こどもクリニックでは、長久手・藤が丘にお住まいのお子さんの口腔機能発達不全症に対し、専門的なサポートを提供しています。お子さん一人ひとりの状態に合わせた、丁寧な診断と治療を心がけています。
まず、お子さんがどのような状態にあるかを詳細に調べます。食事の様子、舌の位置、口の閉じ方、呼吸の仕方などを客観的に評価し、問題の原因を突き止めます。
当院では、お待ちいただいている間にお口が開いているかどうか見たり、 りっぷるくんをして唇の力がどれだけあるか確認しています。
2. MFTトレーニング
MFTは、お口まわりの筋肉を鍛えるためのトレーニングです。お子さんが楽しみながら取り組めるように、専門のスタッフが一人ひとりの状態に合わせたプログラムを提案し、丁寧にサポートします。
呼吸のトレーニングや舌のトレーニングを毎日続けることで、お子様のお口周りの筋肉が発達し、自然と正しい機能が身につくようにサポートします。
詳しくは当院のブログをご覧ください。
2025年6月10日 | 【公式】長久手市・藤が丘の小児歯科|くるみ歯科こども歯科|火木曜は矯正専門診療日
3. 呼吸・不正咬合の早期発見と対策
口呼吸や歯並びの乱れは、見た目だけでなく、全身の健康に影響します。当院では、これらの問題を早期に発見し、MFTだけでなく、必要に応じてプレオルソなどのマウスピースなどを用いた治療も行い、お子さんの健やかな成長をサポートします。
MFTトレーニングを行うメリット
- ・正しい舌の位置の習得
- 舌が上顎の正しい位置にあることを意識し、維持するトレーニングです。これにより、歯並びが内側から広がる力が働きやすくなります。
・正しい飲み込み方(嚥下)の練習 - 食べ物や唾液を飲み込む際に、舌が適切な位置に収まり、歯に余計な力がかからないようにするトレーニングです。
・正しい唇の閉じ方の習得- 唇をしっかりと閉じ、口呼吸ではなく鼻呼吸ができるように促すトレーニングです。
・正しい姿勢の意識付け- お口の機能は、全身の姿勢とも密接に関わっています。正しい姿勢を保つことも、MFTの重要な要素の一つです。
長久手・藤が丘にお住まいの保護者の皆さん、お子さんの「口呼吸」「いびき」「歯並びの乱れ」は、見過ごさないでください。口腔機能発達不全症を早期に発見し、正しく対策を行うことは、お子さんの未来の健康を大きく左右します。
発達不全といっても、機能的に全く働いていないわけでなく、機能獲得がやや遅れている
状態です。早期に発見して適切に介入すれば今後の発達が見込まれます。
くるみ歯科こどもクリニックでは、お子さんの成長を温かく見守り、一人ひとりに合わせた最適なサポートを提供します。少しでも気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。長久手・藤が丘で小児歯科をお探しの方も、ぜひ当院へお越しください。
ご予約はWebからも可能です。どうぞお気軽にご来院ください。
皆様からのご相談を心よりお待ちしております。
- 院長:竹中 純子
- 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
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