[診療時間] 平日:9:00-12:30、14:00-18:00
土曜日:9:00-13:00、14:00-17:30
[休診日] 日曜、祝日

医院ブログBlog

お口の中のぷっくりした出来物(粘液嚢胞)とは?潰しても繰り返す理由と小児歯科での治療法

執筆者
竹中 純子

くるみ歯科こども歯科クリニック

院長 竹中 純子



愛知県長久手市、そして名古屋市名東区・藤が丘エリアの皆様、こんにちは。「くるみ歯科こどもクリニック」です。当院では女性院長をはじめとする5名の女医チームが、お子様が怖がらずに楽しく通える小児歯科・予防歯科を中心に、ご家族皆様の健やかなお口の成長を見守っています。


お子様の仕上げ磨きをしているときや、お食事・おしゃべりをしている様子を見ているときに、ふとこんな症状に気づいてヒヤッとした経験はありませんか?


「下くちびるの裏側に、透明〜青っぽいぷっくりとした水ぶくれができている……」 「一度潰れて小さくなったのに、数日経つとまた同じ場所が膨らんできた」 「何か悪い腫瘍(がん)なのかな……?自然に治るのかな?」


お子様のお口の中に、謎の水ぶくれやしこりのような出来物が見つかると、お母様・お父様は大変驚かれ、心配になってしまいますよね。


このように、お口の粘膜の下にある小さな唾液の工場(小唾液腺)が傷つき、出口が詰まって唾液が溜まってしまう状態を、専門用語で「粘液嚢胞(ねんえきのうほう)」と呼びます。


見た目がぷっくりとしているため「悪い病気では?」と心配になりますが、粘液嚢胞は「良性」の出来物であり、がんなどの悪性腫瘍に変わることはありません!


今回は、「粘液嚢胞ができる原因や仕組み」から、「ご家庭で潰すのが厳禁な理由」、「自然治癒の可能性や歯科医院での治療法」まで、圧倒的なボリュームで優しく徹底解説します!



1.「粘液嚢胞」とは?特徴とできる仕組み



まずは、粘液嚢胞が一体どのような状態なのか、なぜお口の粘膜にぷっくりとした水ぶくれができてしまうのか、その仕組みから詳しく解説します。



■ 粘液嚢胞の主な特徴
粘液嚢胞は、幼児期から学童期、さらには中高校生〜大人まで広く見られる非常にポピュラーな粘膜のトラブルです。

発生場所: 圧倒的に多いのが「下くちびるの裏側」です。次いで頬の裏側の粘膜や、舌の裏側(舌下線)にできることもあります。
・見た目・大きさ: 直径数ミリ〜1センチほどの、ドーム状にぷっくり膨らんだ出来物です。表面は透明感のあるピンク色〜青白色をしています。
・感触: 触ると柔らかく、指で押すと少し弾力があります。
・痛みの有無: 通常は痛みがありません。ただし、噛んでしまったり大きくなりすぎたりすると、違和感や痛みを感じることがあります。

■ なぜできるの?粘液嚢胞が発生するメカニズム
お口の中には、唾液を作る「唾液腺」がたくさん存在します。大きな唾液腺だけでなく、くちびるや頬の裏側の粘膜には「小唾液腺(しょうだえきせん)」という目に見えないほど小さな唾液の工場が敷き詰められています。
小唾液腺で作られた唾液は、細い管(導管)を通ってお口の中に分泌されますが、以下のようなきっかけでその管が傷ついてしまいます。
お食事中に誤って下くちびるをプチッと強めに噛んでしまった
前歯の先や尖った乳歯がいつも下くちびるの内側に当たっている
指しゃぶりや、くちびるを吸ったり噛んだりする癖(咬唇癖)がある
おもちゃやスプーンなどを口にくわえて粘膜を傷つけた
管が傷ついて破れると、行き場を失った唾液が粘膜の下に漏れ出し、風船のように溜まって膨らんでしまいます。これが「粘液嚢胞」の正体です。


■なぜ「自分で潰す」のは絶対にNGなの?

粘液嚢胞は、ご飯を食べているときなどに誤って噛んでしまったり、爪や歯で強く押したりすると、プチッと破れて中のネバネバした液体(唾液)が出て、一時的にしぼんで平らになることがあります。


のため、「つぶれたから治った!」と思われがちなのですが、ここが粘液嚢胞の最も厄介なポイントです。

① 潰しても「唾液の漏れ口」は治っていないため再発する
皮が破れて中の液体が出ても、根本の原因である「傷ついた小唾液腺(唾液の管)」が修復されたわけではありません。そのため、数日から数週間経つと、再び唾液が溜まって同じ場所がぷっくりと大きく膨らんできてしまいます。
「潰れてはまた膨らむ」を何度も繰り返すうちに、粘膜が次第に分厚くなり、コリコリとした硬いしこりのようになってしまうこともあります。

② 細菌感染(化膿)のリスクが高まる
ご家庭で針や爪、ハサミなどを使って無理に潰そうとすると、お口の中や手にいる細菌が傷口から侵入し、激しい炎症を起こす危険があります。赤く腫れ上がって強い痛みが出たり、ウミが溜まったりすることもありますので、絶対に爪や針で突いて潰さないでください。



2.粘液嚢胞の治療法と経過観察



「粘液嚢胞ができたら、すぐに手術で切り取らないといけないの?」と心配される保護者の方も多いです。実際の治療方針は、お子様の年齢や出来物の状態によって決まります。

治療法①:経過観察(自然に消えるのを待つ)
小さなお子様(乳幼児)の場合や、出来物が小さくて食事・会話に支障がない場合は、すぐに処置をせず「そのまましばらく経過観察」を行うケースも多くあります。
破れたはずみで傷ついた管がうまく塞がり、そのまま自然に消えて治ってしまうことも珍しくありません。また、小さなお子様の場合は無理に切除処置を行うよりも、成長を待ちながら様子を見る方が安全な場合もあります。
ただし、経過観察中もお子様がくちびるを噛む癖がないか注意し、いじらせないように見守ることが大切です。

治療法②:歯科医院での摘出処置・レーザー治療
何度も繰り返し大きく膨らんでしまう場合や、大きすぎてご飯を食べるたびに噛んでしまう場合、また粘膜が硬くしこりになってしまった場合は、歯科医院で原因となっている小唾液腺ごと摘出する処置を行います。

小外科手術(摘出術): 局所麻酔を行い、嚢胞(水ぶくれ)と、その原因になっている周囲の小さな小唾液腺を一緒に綺麗に取り除きます。原因元から除去するため、再発のリスクを大幅に減らすことができます。

レーザー治療: 歯科用レーザーを使用して嚢胞を蒸散・切除する方法です。出血が非常に少なく、痛みや術後の腫れも最小限に抑えられるため、お子様への負担が少ない治療法です。
処置自体は数分〜十数分程度で終わるものがほとんどです。一度綺麗に取り除けば、同じ場所から再発することはほとんどなくなります。



3.粘液嚢胞に関する愛知県長久手市藤が丘地域のみなさまからよくあるQ&A



お子様の下くちびるの粘液嚢胞について、愛知県長久手市藤が丘地域のお母様・お父様からよくいただく質問にくるみ歯科の女医チームがお答えします!

Q. 粘液嚢胞は、がん(悪性腫瘍)に変化することはありますか?
A. 悪性化することは絶対にありません! 粘液嚢胞は、唾液が溜まっただけの完全な良性病変です。将来的にがんに変わったり、他の場所に転移したりする心配は一切ありませんので、どうぞ安心してくださいね。

Q. くちびるを噛む癖があるのですが、どうすれば予防できますか?
A. 歯並びやストレス、日常のクセが影響していることがあります。 かみ合わせや歯並びの影響でくちびるを挟みやすくなっているケースや、眠いとき・集中しているときに下くちびるを吸ったり噛んだりする癖(咬唇癖)が原因になっていることがあります。小児歯科でお口のかみ合わせをチェックし、お子様に合わせたアドバイスをさせていただきます。

Q. 歯医者さんに見せる前に破れてしぼんでしまいました。受診してもいいですか?
A. もちろん大歓迎です!しぼんだ状態でも遠慮なくお越しください。 「受診しようと思っていたのに、直前に潰れて小さくなっちゃった……」というケースはとてもよくあります!しぼんだ状態でも、お口の中を診れば「ここに粘液嚢胞があった痕跡」を確認できます。今後の付き合い方や予防策をご説明しますので、ぜひそのままお越しください。



3.一人で悩まずに小児歯科の専門家へ



大切なお子様のお口の中にぷっくりとした水ぶくれが見つかると、「潰した方がいいのかな?」「何かの病気?」と不安になってしまいますよね。


  1. 粘液嚢胞は、くちびるを噛んだりして唾液の管が傷つき、唾液が溜まってできる「良性」の出来物。
  2. 悪性化の心配はなく、下くちびるの裏側に多く見られる。
  3. ・自分で潰しても「唾液の漏れ口」が治らないため、何度も繰り返し再発する!
  4. ・無理に家庭で潰すと感染(化膿)のリスクがあるため絶対厳禁。
  5. ・自然に治ることもあるが、繰り返す場合は小児歯科で原因の小唾液腺ごと安全に処置できる。


「一度潰れたけれどまた膨らんできた」「くちびるの裏のしこりが気になる」と気づいたら、一人で悩まずに小児歯科の専門家へ気軽に見せにいらしてくださいね。


くるみ歯科こどもクリニックには、小さなお子様連れの親御様が安心してご来院できるよう、国家資格を持つ専任の保育士が常駐する「託児サービス(キッズスペース)」をご用意しています。上のお子様の検診中に下のお子様を預けたり、産後のママご自身のクリーニングや検診中に託児を利用したりと、ゆったり過ごしていただけます。


また、長久手・藤が丘周辺の住宅地からもお車でスムーズにアクセスできる、広々とした専用の大型駐車場を完備しています。ベビーカーでのご来院や、抱っこ紐での移動も安心です。


5名の優しい女性歯科医師チームが、お子様の健やかな成長とお口の未来を、お母様・お父様と一緒に優しく温かく見守ります。


スマートフォンから24時間いつでも簡単にWEB予約が可能です。皆様のご来院を、ドクター・スタッフ一同、心よりお待ちしております!


(お電話・24時間WEB予約は☆こちらから) くるみ歯科こどもクリニックは、長久手市・藤が丘エリアで親子の笑顔とお口の成長を支える歯科医院です。お子様のお口の粘膜チェック、粘液嚢胞の確認、咬み合わせ・噛み癖の相談から小児歯科・予防歯科まで幅広く承っております。保育士による無料託児をご希望の方は、ご予約時にスタッフまでお気軽にお申し付けください。


くるみ歯科こども歯科クリニック
  • 院長:竹中 純子
  • 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
  • 電話番号:0561-56-4182
  • ホームページ:https://kids-kurumi.com

    🚗 駐車場35台(専用14台+共同21台)
  • 🚶‍♀️ 藤が丘駅から徒歩7分!
  • 🦷 キッズスペース完備
  • 一時保育室もご利用いただけます