
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
6月に入り、東海地方もいよいよ本格的な梅雨の季節を迎えました。連日のジメジメとした湿気や、すっきりしない雨模様に、「なんだか身体が重だるいな……」「頭がズキズキ重い……」と、体調を崩されている親御様も多いのではないでしょうか。
いわゆる「気象病」や「天気痛」と呼ばれるこれらの症状。実は、大人だけでなく、小さなお子様の身体にも同じように起こっていることをご存知ですか?
そして、この梅雨の低気圧がもたらす影響は、頭痛やだるさだけではありません。 「むし歯はないはずなのに、雨の日に限って子どもが歯の痛みを訴えて泣き出す」 「昔治療した大人の歯が、台風や大雨の前になると決まってジワジワと痛む気がする……」
そんな不思議な「お口の痛み」を経験したことはないでしょうか。これは決して気のせいではありません。気圧の急激な変化によって引き起こされる、「気圧歯痛(きあつしつう)」という立派な医学的メカニズムが存在する症状なのです。
今回は、子どもから大人まで、梅雨の時期に私たちを悩ませる「低気圧とお口の痛みのディープな関係」について解説します。圧倒的なボリュームで、その原因からお家での応急処置、そして当院がおすすめする解決策までを徹底的に深掘りします。親子でこの憂鬱な梅雨を健やかに乗り切るためのバイブルとして、ぜひ最後までお読みください!
1.なぜ雨の日に歯が痛むの?大人と子どもを襲う「気圧歯痛」の正体

天気が悪くなると歯が痛むなんて、一見するとオカルトのように思えるかもしれません。しかし、これは高校の物理や理科で習う「気圧と体積の変化」の法則で完全に説明ができる、非常にロジカルな現象です。
私たちの歯の内部には、「歯髄腔(しずいくう)」という、神経や血管が通っている細い空洞があります。ここは硬いエナメル質と象牙質に囲まれた、いわば「密閉された小さなカプセル」のような空間です。
山登りに行ったり、飛行機に乗ったりしたとき、持っていたポテトチップスの袋がパンパンに膨らんだのを見たことはありませんか?これは、周囲の気圧(外気圧)が下がったことで、袋の内側の空気が外に向かって押し広がろうとする(体積が膨張する)ために起こります。
梅雨の時期に発達する低気圧や、台風が接近しているとき、私たちの周りの空気もこれと全く同じ状態になっています。 外の気圧が急激に下がると、歯の内部の密閉された「歯髄腔」の内圧が、外気圧に対して相対的に高くなります。つまり、お口の中にある無数の小さなカプセルが、内側から外側へとパンパンに膨らもうとする力(圧力)が働くのです。
この内側からの圧力が、歯の神経(歯髄)をギューッと圧迫するため、むし歯がなくても、あるいは過去にきれいに治療が終わっている歯であっても、ズキズキとした激しい痛みや、ジワジワとした鈍い違和感を引き起こします。これが「気圧歯痛」の正体です。
■ 大人と子どもで異なる「痛みの引き金」
この気圧歯痛、実は大人と子どもでは、痛みを引き起こす「お口の弱点」に少し違いがあります。
大人の場合:【過去の治療跡・隠れ歯周病が爆発する】 大人の歯は、過去に神経を取って金属の詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)をしている箇所が多いですよね。神経を取った歯の根っこの先には、目に見えないほど小さな空洞や、過去の炎症の残り(根尖病巣:こんせんびょうそう)が潜んでいることがあります。普段は免疫力で抑え込まれていますが、低気圧の圧力変化と、梅雨のストレスによる免疫力低下が重なると、この根っこの先の空間がポテトチップスの袋のように膨張し、周囲の骨の神経を強烈に圧迫して大爆発を起こします。また、大人特有の「歯周病」によって腫れている歯ぐきも、低気圧によって血管が拡張し、ズキズキと痛みやすくなります。
子どもの場合:【急激に育つ成長期の神経と、自律神経の乱れ】 子どもの顎の骨や永久歯の芽(歯胚)は、今まさに猛スピードで成長しています。子どもの歯の神経は大人よりも非常に過敏でみずみずしいため、気圧のわずかな変動による圧力の変化をダイレクトに察知してしまいます。さらに、子どもは大人よりも自律神経の発達が未熟なため、梅雨の気圧の乱高下に身体がついていけず、お口の痛みのセンサーが過剰に敏感になってしまい、「原因不明の歯の痛み」として泣き出してしまうのです。
2.よくある質問と、お家で突然痛くなったときの対応リスト

梅雨どきの歯の痛みについて、親御様からよくいただく質問と、お家で今日から実践できる気圧コントロール法をまとめました。
A1. お家で突然の痛みに襲われたときは、以下の「3つの応急処置」を試してみてください。
冷やす(冷マウシング): 頬の上から、冷えピタや濡れタオルで痛む部分を優しく冷やしてください。血管が収縮し、歯髄腔の内部の圧力が下がるため、痛みが和らぎます。(※氷を直接口に含むなど、冷やしすぎは逆に神経を刺激するのでNGです)
ぬるま湯でうがい: お口の中に食べかすが詰まっていると、内圧の逃げ道がなくなり痛みが倍増します。刺激の少ないぬるま湯ですすぎ、優しく汚れを取り除いてください。
痛み止め(鎮痛剤)の服用: どうしても痛みが引かない場合は、小児用(大人なら大人用)の適切な市販の鎮痛剤(アセトアミノフェンなど)を規定量服用させて様子を見てください。そして、翌朝すぐに当院へご連絡ください。
Q2. 気圧のせいだとしたら、天気が良くなれば治療しなくても治りますか?
A2. 天気が回復して高気圧になると、お口の中の圧力のバランスが元に戻るため、嘘のように痛みが消えてしまうことがよくあります。 しかし、だからといって放置するのは非常に危険です! 先述の通り、気圧歯痛の多くは「お口の中にもともとあった小さな弱点(初期むし歯、古い治療のガタつき、歯周病)」が気圧によって誘発されたサインです。放置すると、次の大雨や台風の日にさらに悪化して襲ってきますし、本物の重度なむし歯へと進行してしまいます。「痛みが引いたからこそ、次の雨に備えてくるみ歯科でチェックしておく」のが、大人の賢い予防の選択です。
Q3. 梅雨どきの気圧歯痛を、日頃の生活習慣で予防する方法はありますか?
A3. 自律神経を整え、血流を安定させることが最大の予防になります。
質の良い睡眠: 寝不足は痛みの感度を何倍にも高めてしまいます。
ぬるめのお風呂に浸かる: 自律神経の副交感神経を優しく優位にします(※ただし、今まさに激しく歯が痛んでいるときは、入浴による血流促進が痛みを悪化させるので、シャワー程度にしてください)。
耳の引きマッサージ: 両耳の上の部分をつまんで、上・横・下に優しく引っ張ったりぐるぐる回したりすると、内耳(気圧を感じるセンサー)の血流が良くなり、気圧痛が軽減されると言われています。親子で楽しくやってみてくださいね。
3.長久手市藤が丘くるみ歯科と憂鬱な梅雨を乗り越えましょう

梅雨の時期の体調不良は、お母様・お父様にとっても、お子様にとっても本当に辛いものです。そんなとき、「これって気圧のせいかな?それともむし歯かな?」と一人で悩み、雨の中の通院を億劫に感じて我慢してしまうことこそが、一番お口の健康を損ねてしまいます。
愛知県長久手市藤が丘にある「くるみ歯科こどもクリニック」は、そんな梅雨のどんよりした気分を吹き飛ばすような、明るく優しい笑顔でお客様をお迎えする場所です。
広々としたキッズスペースでお子様が楽しく遊び、お母様は専任の保育士に託児をしてご自身の治療やメインテナンスに専念する。そんな「雨の日だからこそ、くるみ歯科で家族みんなのお口をすっきりリセットする」という過ごし方を、私たちは全力で応援します。
「ちょっと歯がジワジワするな」「子どもが雨の日に痛がっていたのが気になる」と思ったら、天気が良くなって痛みが消えてしまう前に、ぜひ当院へご相談ください。
憂鬱な梅雨を乗り越えた先にある、眩しい夏の太陽に負けないくらいの最高の笑顔を、私たち5名の女医と一緒に育てていきましょう!スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。
(24時間WEB予約は☆こちらから) くるみ歯科こどもクリニックは、長久手市・名古屋市長久手市・藤が丘エリアにある家族みんなで通えるクリニックです。雨の日でも安心な専用駐車場を完備しています。気圧によるお口の違和感や、夏休み前の定期検診のご予約、矯正の相談も随時受け付けております。スマートフォンから24時間いつでもネット予約が可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
- 院長:竹中 純子
- 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
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- ホームページ:https://kids-kurumi.com
駐車場35台(専用14台+共同21台) -
藤が丘駅から徒歩7分!
キッズスペース完備- 一時保育室もご利用いただけます