みなさんこんにちは🐿️⭐️ 藤が丘・長久手の歯医者、くるみ歯科こども歯科です🦷🌈 今回は受動喫煙によるお子様への影響についてお伝えします🚬 まず受動喫煙とは、他人の喫煙により発生したたばこの煙を吸うことです。 たばこの煙には、発がん性物質やニコチン、一酸化炭素などの有害物質が多く含まれます。 これらの有害物質は、喫煙者が吸う「主流煙」よりも、たばこの先から出る「副流煙」に多く含まれています。 受動喫煙は、たばこの先から出る「副流煙」と喫煙者が吐き出す「呼出煙」の二種類の煙を吸い込むことで起こります。 あまり知られていないのが、喫煙者が吐き出す「呼出煙」です。 ドアを閉めて屋外やベランダで吸う方、台所の換気扇の下で吸う方、喫煙所を利用し吸う方、周囲に煙の影響がないように配慮をしていても、実はニコチンなどの有害成分は しっかりと衣服や髪の毛に付着し、屋外から中に持ち込んでしまうことになります。 喫煙者の呼気から徐々に放出され、空気中に拡散して影響を与え続けています。 ある調査によると、喫煙直後から30〜45分間は持続していると言われています。 また、喫煙者の親を持つ子供の尿中ニコチン代謝物を測定すると、非喫煙者の子供を1とした場合、ドアを閉めて屋外で喫煙した時は2倍、ベランダで喫煙した時は2.4倍、台所の換気扇の下では3.2倍になるという報告もあります。 今まで「換気扇の下で吸っているから大丈夫!」あるいは「喫煙所で吸っているから問題はない!」と思われていましたが、たばこの害をなくす吸い方も、害のないたばこも存在しないのです。 小児における受動喫煙が関与する疾患には、虚血性心疾患、中耳炎、下気道疾患、呼吸器疾患、喘息、肺機能の低下、メタボリックシンドローム、注意欠陥性多動性障害(ADHD)などが知られています。 歯科における影響は、虫歯や歯周病のリスクが上がることのみならずメラニンの歯肉色素沈着があります。 幼稚園での歯科検診時に子供達の歯肉色素沈着を調べるとともに、尿を採取し、ニコチン濃度測定した、保護者に喫煙の状態と小児の尿中コチニンや歯肉色素沈着との関係について調べた研究があります。 その結果、明らかになったのは、両親の喫煙の有無により子供の尿中ニコチン濃度は30倍も高いということです。さらに1日の喫煙が20本以上の喫煙者では64倍も高い結果が出ています。 これにより保護者の喫煙は、やはり確実に子供の体内に入っていることがわかります。 歯肉色素沈着は、喫煙の刺激でメラニン色素を産生する細胞が活発化することでおこります。 たばこを吸うと、ニコチンの影響で歯肉の毛細血管が収縮し、血管内を流れる血液の量が少なくなるため歯肉が黒ずんでいるように見えます。 歯肉色素沈着は、たばこの他に口呼吸、出っ歯などによる歯肉の露出など外部からの刺激も原因と言われているのでこちらも気をつけたいですね。 ぜひお子様の歯肉の色を確かめていただき、大切なお子様の健康を守るためのきっかけとなれば幸いです。 気になることがありましたらぜひ検診の際にご質問ください😌参考:論文 小石 剛(学位論文) 幼児期における受動喫煙の口腔への影響―歯肉色素沈着と尿中コチニン濃度の関係― https://mama-no-shikashitsu.com/pdf/tabako_haguki_ronbun.pdf
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