
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
「笑うと銀歯が見えて気になる」
「昔治療した銀歯が変色してきた気がする」
愛知県長久手市や藤が丘にお住まいの皆さまの中にも、このような歯の詰め物や被せ物に関するお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。虫歯の治療で削った歯を補う詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)は、歯の機能と見た目を守る上で非常に重要です。
しかし、歯科医院で「保険診療」と「自費診療」の選択肢を提示され、何が違うのか分からず悩んでしまう方も少なくありません。くるみ歯科こども歯科クリニックでは、患者様一人ひとりのライフスタイルやお口の状態に合わせて最適な治療法をご提案しています。この記事では、詰め物・被せ物の素材による違いやメリット・デメリットを分かりやすく解説し、あなたの歯の健康を守るための選択肢をご紹介します。
1.詰め物・被せ物の重要性と治療内容の深掘り

虫歯治療で歯を削った後、適切な詰め物や被せ物で補修することは、歯の寿命を大きく左右します。補修の目的は単に穴を埋めるだけでなく、噛む機能の回復、細菌の再侵入(二次う蝕)の防止、そして見た目の改善です。
長久手市のくるみ歯科では、これらの補綴物(ほてつぶつ)の選択と治療精度が、将来の歯の健康を左右する最重要ポイントだと考えています。
歯の寿命を延ばす鍵:治療の「精度(適合性)」の重要性
実は、詰め物・被せ物の材質以上に重要なのが、歯との間に隙間なく、いかにピッタリと適合しているかという「精度」です。
精度が低い補綴物(不良補綴物)は、以下のような深刻なトラブルを引き起こす原因となります。
歯と補綴物の境界にわずかな段差や隙間があると、そこにプラーク(細菌の塊)が溜まりやすくなります。この隙間は、通常の歯磨きでは磨きにくく、細菌が侵入しやすいため、詰め物・被せ物の下で再び虫歯が進行します。この「二次う蝕」は、お口の中にできる虫歯の80%とも言われており、歯の再治療の最大の原因です。
・噛み合わせの乱れ
補綴物の高さや形が周囲の歯と正確に合っていないと、特定の歯に過度な負担がかかります。これにより、歯がすり減ったり、歯を支える歯周組織(歯槽骨や歯茎)にダメージを与え、歯周病の悪化や歯のひび割れ(歯根破折)の原因となります。
・金属アレルギーや歯茎の変色
保険の銀歯は、長期間使用すると金属が溶け出し、歯茎を黒ずませたり(メタルタトゥー)、体内に蓄積することで金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
自費診療が推奨される理由の一つは、保険診療では使用できない精度の高い型取り材や、精密な機器を用いて作成された補綴物を使用できるため、これらのリスクを極限まで減らせるからです。
素材の選択肢は大きく分けて保険診療と自費診療があります。
保険診療は、費用負担が少ないことが最大のメリットですが、素材や適用範囲に制限があります。
メリット:安価で、強度が高く割れにくいです。国の定めたルール内で最低限の機能を回復できます。
デメリット:金属アレルギーを引き起こすリスクがあります。
見た目が目立ち(審美性に劣る)、お口を開けた際に銀色が見えます。
長期間使用すると、金属の境目から二次う蝕(虫歯の再発)になりやすい傾向があります。
長持ちさせるには、日々の丁寧なケアと定期的な検診が必須です。
・CAD/CAM冠(白いプラスチック)
メリット:奥歯の一部にも白い歯を入れられる(適用条件があります)。
デメリット:強度が弱く割れやすいため、強い力がかかる奥歯には不向きな場合があります。
数年で変色しやすい性質があります。
プラスチック素材のため、表面にプラーク(歯垢)がつきやすい傾向があります。
見た目は改善できますが、奥歯に使用する際は噛み合わせの状態を考慮する必要があります。
自費診療では、審美性、機能性、再発予防に優れた高機能な素材を使用します。
メリット:最も天然歯に近い美しさと透明感を持ち、見た目の満足度が非常に高いです。
変色せず、いつまでも白い状態を保てます。
金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配がありません。衛生的です。
デメリット:費用が高額になること、強い衝撃で割れる可能性があります。
審美性を重視する前歯や、適合精度を求める小臼歯に最適な素材です。
・ジルコニア(高強度セラミック)
メリット:ダイヤモンドに近い強度を持ち、非常に頑丈です。
金属アレルギーの心配がなく、衛生的です。
噛む力が強い奥歯やブリッジにも適用できます。
デメリット:オールセラミックに比べると、光の透過性が低く透明感はやや劣ります。
機能性を優先し、長持ちさせたい奥歯に最適です。
・ゴールド(貴金属)
メリット:天然の歯と同じくらいの硬さで、周囲の歯を傷めにくいです。
適合性が極めて良く、歯との境目から虫歯になりにくい(二次う蝕になりにくい)性質を持っています。
デメリット:見た目が金色で目立つため、審美性は低いです。費用が高額です。
見た目よりも機能性と再発予防を重視する方(特に上顎の奥歯など)に選ばれています。
2.詰め物・被せ物に関するFAQと費用の目安

患者様から、詰め物・被せ物の治療に関して特に多くいただくご質問に、くるみ歯科が詳しくお答えします。治療に踏み切る前の疑問や不安を解消し、安心して次のステップへ進みましょう。
Q1. 治療費は保険診療と自費診療でどのくらい違いますか?
A. 保険診療の場合、国の定める診療報酬に基づいており、患者様の費用負担は通常3割(年齢等により異なります)で済みます。例えば、一般的な奥歯の銀歯(詰め物)であれば数千円程度で収まります。
一方、自費診療は、使用する素材(セラミック、ジルコニアなど)や製作にかかる技術、治療の精度を追求するため、全額自己負担となります。素材や治療範囲によって大きく異なります。
Q2. 費用が高くても自費のセラミックを選ぶメリットは何ですか?
A. くるみ歯科では、費用対効果の観点からも自費のセラミックをおすすめしています。初期費用は高くなりますが、以下の点でトータルメリットがあります。
長寿命:精密な治療と劣化しにくい素材により、二次う蝕のリスクが低く、銀歯に比べて格段に長持ちする傾向があります。結果的に再治療の回数や費用を抑えられます。
審美性:天然歯と見分けがつかない美しさで、見た目のコンプレックスを解消できます。
健康被害の回避:金属アレルギーの心配や、金属の溶け出しによる歯茎の変色を防げます。
つまり、「一時的な出費」ではなく「歯の生涯の健康への投資」とお考えください。
Q3. 詰め物・被せ物の治療期間はどのくらいかかりますか?
A. 通常、詰め物や被せ物の治療は、歯を削って型取りをし、補綴物が完成してから装着するまでに、最短で2〜3回の通院が必要です。
ただし、歯の神経の治療(根管治療)が必要な場合や、歯周病の治療を並行して行う場合は、さらに期間が必要です。
自費のセラミックやジルコニアは、高い精度を確保するために専門の技工士が時間をかけて製作するため、完成までに1週間〜2週間程度いただくことが一般的です。
Q4. 治療中は食事など普段通りにできますか?
A. 型取りをした後は、一時的に仮の詰め物(仮歯・仮封)を装着します。これは、削った歯を保護したり、噛み合わせのバランスを保ったりするために非常に重要です。仮の補綴物は外れやすい、または割れやすいことがありますので、硬いものや粘着性のある食べ物を避けていただくなど、注意点をご説明します。
Q5. セラミックの詰め物や被せ物はどれくらい持ちますか?
A. セラミックの長持ち度は、素材自体の耐久性に加え、患者様の日常のセルフケアと歯科医院でのメインテナンスに大きく左右されます。
一般的に、銀歯が5年~8年程度で二次う蝕などで再治療が必要になるケースが多いのに対し、セラミックは適切なメインテナンスを行うことで銀歯以上に長く持たせることが可能と言われています。
Q6. 長持ちさせるために、家庭でどんなケアをすれば良いですか?
A. 補綴物の周囲にプラークを溜めないことが最も重要です。
丁寧なブラッシング:特に補綴物と歯の境目を意識して磨きましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシの活用:歯と歯の間は虫歯になりやすいので、毎日欠かさず使用しましょう。
ナイトガード(マウスピース)の着用:歯ぎしりや食いしばりをする方は、補綴物が破損したり、歯に過度な負担がかかるのを防ぐために、就寝時の着用をおすすめします。
3.長久手市で美しい歯と健康を手に入れるために

愛知県長久手市・藤が丘で詰め物や被せ物の治療を検討されている方へ。保険と自費の素材には、それぞれ異なるメリット・デメリットがあり、どの選択が歯の健康と満足度に繋がるかは人それぞれ異なります。
くるみ歯科こども歯科クリニックは、地域密着の歯科医院として、患者様一人ひとりに最適な治療オプションを分かりやすくお伝えし、精密で長持ちする治療をご提供いたします。
「見た目のコンプレックスを解消したい」「銀歯を白くしたい」「二次虫歯のリスクを減らしたい」といったご希望がありましたら、ぜひ一度当院にご相談ください。丁寧なカウンセリングと確かな技術で、あなたの歯の健康を全力でサポートいたします。
- 院長:竹中 純子
- 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
- 電話番号:0561-56-4182
- ホームページ:https://kids-kurumi.com
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