
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
保護者の皆さん、お子さんがアクシデントで永久歯をぶつけてしまったり、転倒やスポーツで永久歯が欠けてしまったり、最悪の場合、永久歯が抜けてしまった!という緊急事態に直面されたことはありませんか?
永久歯は、お子さんのこれからの人生を支える大切な歯です。乳歯と異なり、一度失うと二度と生えてきません。そのため、永久歯をぶつけた際の対応は、お子さんの将来の口腔健康と笑顔を左右する、一刻を争う重要な問題となります。
「どうしたらいいの?」「抜けた歯はどうすればいい?」とパニックになるのは当然ですが、最初の数十分間の行動が、歯を救えるかどうかの分かれ道となります。誤った対処をしてしまうと、せっかく助けられるはずの歯を失ってしまうことになりかねません。
愛知県長久手市藤が丘にお住まいで、「どこか専門的に見てくれる小児歯科はないか」「信頼できる歯科医院で診てもらいたい」とお探しの方へ。
当院、くるみ歯科こどもクリニックは、小児の歯の外傷(歯の打撲、破折、脱臼)に対し、永久歯の保存を第一に考えた専門的な診断と治療を提供しています。
この記事では、「永久歯をぶつけた」際の正しい応急処置から、歯科医院での再植・修復治療の詳しい内容、そしてお子さんの成長と治療後の歯並び(小児矯正)を見据えたトータルケアについて、歯科医師の視点から分かりやすく解説します。
長久手市・藤が丘の地域の皆さまのお子さんの大切な歯を守るため、ぜひこの情報を頭に入れておいてください。
1.「永久歯をぶつけた」ら即座に行動を!歯の命運を決める応急処置と専門治療

お子さんの永久歯をぶつけた場合、その治療の成否は、時間との戦いになります。特に歯が完全に抜けてしまう「脱臼」の場合、1時間以内に専門的な処置を受けることが、歯の再植(元に戻すこと)を成功させる鍵となります。
永久歯の緊急事態!状況別の応急処置と病院への移動
まず以下の確認と応急処置を落ち着いて行ってください。
A. 歯が完全に抜けた(脱臼)場合 🚨最優先で処置!
歯を見つける: 抜けた歯を探し、絶対に歯の根っこ(尖っている部分)には触れず、歯の頭(白い部分)を持ってください。根の表面には、再植に必要な歯根膜という組織が付着しており、これが乾燥したり傷ついたりすると再植の成功率が激減します。
洗浄(最小限に): 歯が汚れていたら、流水で10秒以内に軽く洗い流すか、口の中の唾液で洗い流す程度にします。ゴシゴシ洗ったり、消毒液に浸したりしないでください。
保存液に浸す: 抜けた歯は、乾燥させないことが極めて重要です。以下のいずれかの方法で保存し、すぐに歯科医院へ向かいます。
最良の保存液: 歯の保存液(市販品)または冷たい牛乳(成分無調整)。
次善策: お子さんの口の中(頬と歯ぐきの間に入れ、飲み込まないよう注意)。
最終手段: 生理食塩水。
避けるべき: 水道水、ティッシュ、ラップ(乾燥するため)。
B. 歯が欠けた/折れた(破折)場合
破片の確保: 欠けた歯の破片を探してください。破片が小さければ、レジンで修復しますが、破片が大きい場合は、接着剤で元に戻せる可能性があります。
保存: 破片を乾燥させないよう、牛乳や生理食塩水に浸して持参してください。
受診: 欠けた部分が鋭利で舌や唇を傷つけないか確認し、早めに長久手市・藤が丘の小児歯科へ。神経が露出している場合は緊急処置が必要です。
C. 歯がめり込んだ・グラグラする(嵌入・亜脱臼)場合
触らない: グラグラしている歯や、歯ぐきにめり込んでいる歯を動かそうとしないでください。
安静: 柔らかい食事を心がけ、患部に刺激を与えないようにします。
受診: 外見上は軽度でも、歯の根の破折や神経の損傷が疑われるため、速やかに歯科を受診してください。
2.小児歯科での専門的な診断と治療

くるみ歯科こどもクリニックでは、外傷の種類と程度に応じて、お子さんの永久歯を最大限に救うための処置を行います。
まず、口腔内診察とレントゲン検査を行い、以下の状態を確認します。
・脱臼・亜脱臼の程度と歯根の破折の有無。
・歯の神経(歯髄)へのダメージの程度。
・歯を支える骨(歯槽骨)の損傷の有無。
・歯根の完成度(永久歯が生えて間もない未完成歯根か、完成歯根か)。
歯根が未完成のお子さんの場合、処置も異なります。当院は小児歯科の専門知識で適切に判断します。
② 脱臼・抜歯の際の「再植術」
完全に抜けてしまった永久歯は、適切に保存されていれば再植術を行います。
・洗浄と処置
抜けた歯をきれいにし、歯根膜の組織を可能な限り温存します。
・再植
歯を元の位置に戻し、隣の歯とワイヤーやレジンで固定(スプリント固定)します。
・固定期間
通常、数週間から数ヶ月間固定し、歯が骨と再結合するのを待ちます。
再植後の歯は、神経治療(根管治療)が必要になることがありますが、まずは歯を元の場所に戻すことが最優先です。
③ 破折(欠けた・折れた)の治療
・軽度(エナメル質のみ): 歯科用レジンで欠けた部分を修復します。
・中度(象牙質まで): レジンで修復します。神経との距離が近い場合は、神経を保護する薬剤を使用します。
・重度(神経露出): 感染を防ぐため、露出した神経を処置します(生活歯髄切断や抜髄)。特に歯根が未完成の場合は、歯根の完成を促すための処置(アペキソジェネーシス)を行います。
傷後の長期的な経過観察と予後
外傷治療は、応急処置や修復が終わったら終わりではありません。永久歯はぶつけた後、数ヶ月〜数年経ってから神経が死んだり(失活)、歯根が溶けたり(吸収)するなどの問題が起こることがあります。
くるみ歯科こどもクリニックでは、以下の長期的な経過観察を徹底します。
- 歯の変色の確認
- 歯ぐきの腫れや膿の確認
- 定期的なレントゲン撮影による歯根吸収のチェック
- 外傷が原因で将来的に生じる歯並びの乱れ(不正咬合)や小児矯正の必要性の評価
外傷によって歯を失ったり、移動したりした場合、将来的に歯並びが乱れるリスクが高まります。
当院は、外傷後の歯の移動やスペースの確保が必要になった場合、速やかに小児矯正(一期治療)の相談に移行できます。成長段階にあるお子さんの顎の骨のバランスを整え、永久歯がきれいに生え揃うための土台作りをサポートします。
大人の矯正(二期治療)
お子さんの治療だけでなく、保護者の方の大人の矯正(インビザライン、ワイヤー矯正)も対応可能です。お子さんと一緒に長久手市・藤が丘で健康で美しい歯並びを目指せます。
くるみ歯科こどもクリニックは、単に外傷を治すだけでなく、その後の永久歯の健全な育成、小児矯正までを見据えたトータルな口腔ケアを、長久手市・藤が丘の皆さまに提供いたします。
3.永久歯の外傷治療・小児矯正に関するよくある質問(FAQ)について

「永久歯をぶつけた」際の緊急対応や、その後の小児矯正に関して、保護者の方々が抱える疑問にお答えします。
Q1: 永久歯が抜けてしまいました。水道水で洗っても大丈夫ですか?
A1: 絶対に水道水で長時間洗わないでください。 水道水は浸透圧の関係で、歯の根っこに付着している歯根膜という細胞を傷つけてしまい、再植の成功率を下げてしまいます。永久歯を救う鍵である歯根膜を乾燥から守り、細胞を維持できる牛乳(成分無調整)または専用の歯の保存液に入れて、長久手市・藤が丘のくるみ歯科こどもクリニックへ1時間以内に急いでください。口の中(頬と歯ぐきの間)で保存するのも有効です。
Q2: ぶつけた歯を再植した場合、その後、神経はどうなりますか?
A2: 再植された歯は、ほとんどの場合、神経が死んでしまいます(失活)。 これは、歯が抜けた際に神経や血管が断裂するためです。再植後、歯が固定され落ち着いたら、**根管治療(神経の治療)**が必要になります。特に、歯根が未完成のお子さんの場合は、歯髄の一部が残存し、再血管化・再神経化して神経が生き返る可能性もあるため、経過観察が非常に重要です。当院では、お子さんの成長を見ながら慎重に判断します。
Q3: 永久歯をぶつけたことで、将来の歯並び(小児矯正)に影響が出ますか?
A3: はい、影響が出る可能性はあります。
早期に歯を失った場合: 隣の歯が抜けたスペースに傾き込み、歯並びが乱れる(不正咬合)原因となります。この場合、保隙装置や**小児矯正(一期治療)**が必要になることがあります。
外傷で歯がめり込んだ場合(嵌入): 歯が正常な位置に戻らず、歯列からずれて生えてくる可能性があります。
長久手市・藤が丘のくるみ歯科こどもクリニックでは、外傷治療の直後から小児矯正の視点を取り入れた経過観察を行い、必要なタイミングで矯正治療へ移行できるようアドバイスいたします。
4.永久歯の未来は時間との勝負!長久手市/藤が丘のくるみ歯科こどもクリニックへ

お子さんの永久歯をぶつけた、欠けた、あるいは抜けたといった外傷は、まさに歯科の緊急事態です。この記事を通じて、最初の行動がいかに重要か、そして専門的な小児歯科での継続的なケアが不可欠であることをご理解いただけたはずです。
くるみ歯科こどもクリニックは、愛知県長久手市藤が丘の地域のお子さんの大切な永久歯を守るために、以下の体制を整えています。
- 迅速な緊急対応: 永久歯の脱臼など、一刻を争う事態に備え、可能な限り迅速に診断と再植・修復治療を行います。
- 女性医師の安心感: 女性院長をはじめ女医が5名在籍し、お子さんの不安を和らげ、優しく丁寧な診療を実施。
- ママのサポート体制: 保育士による託児サービスあり、キッズスペース完備で、忙しいママの通院を全面的にサポート。
- トータルケア: 外傷治療後の小児矯正や、保護者の方の大人の矯正まで、歯科として包括的な口腔ケアを提供し、歯の健康を生涯にわたってサポートします。
永久歯をぶつけた」ことは、お子さんにとっても保護者の方にとっても大きなストレスです。しかし、適切な知識と迅速な行動、そして専門家への連携があれば、永久歯を救える可能性は飛躍的に高まります。
今すぐの行動が、お子さんの未来の笑顔を守る
長久手市・藤が丘のくるみ歯科こどもクリニックは、地域の皆さまのお子さんの大切な永久歯の健康を、責任を持って守り続けます。
不安なことはすべて、私たち歯科の専門家にお任せください。
- 院長:竹中 純子
- 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
- 電話番号:0561-56-4182
- ホームページ:https://kids-kurumi.com
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キッズスペース完備- 一時保育室もご利用いただけます