
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
「子どもの口の中に白いカスがあるけど、これって何だろう?」
「おしゃぶりを使っているからかな?」
愛知県長久手市や藤が丘にお住まいの小さなお子さんを持つママやパパの中には、このようなお悩みを抱えている方がいらっしゃるかもしれません。特に小さなお子さんの口の中は、大人よりもデリケートでトラブルが起こりやすいものです。口の中に白い膜のようなものや、舌に白いカスが付いているのを見つけて不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
くるみ歯科こどもクリニックにも、そのようなご相談をいただくことがあります。実は、その白いカスは「カンジダ菌」という真菌(カビの一種)が原因で起こる「口腔カンジダ症」かもしれません。カンジダ菌は、実は誰の口の中にも普段から存在している常在菌の一つです。しかし、体の抵抗力が落ちたり、口の中の環境が乱れたりすると、菌が異常に増殖して炎症や白い病変を引き起こすことがあります。
特に、小さなお子さんの場合はまだ免疫機能が十分に発達しておらず、おしゃぶりの使用やミルクの飲み残しなどで口の中が汚れやすい環境にあるため、カンジダ症を発症しやすい傾向にあります。子どもの口腔カンジダ症は、痛みやかゆみ、授乳拒否などにつながることもあるため、決して軽視できません。
本記事では、長久手市や藤が丘にお住まいの皆さんに、子どもの口腔カンジダ症について、その原因から予防法、そして当院での治療法までを、くるみ歯科こどもクリニックの女性院長をはじめとする女医が分かりやすく解説します。お子さんの口の健康を守るためのヒントが満載ですので、ぜひ最後までお読みください。
1.小さな子どもに多い「口腔カンジダ症」とは?

口腔カンジダ症とは、口腔内に存在するカンジダ・アルビカンスという真菌が異常に増殖して引き起こされる感染症です。この菌は健康な人の口の中にも常に存在していますが、通常は他の細菌とのバランスが保たれているため、問題を起こすことはありません。しかし、以下のような要因が重なると、カンジダ菌が増えすぎてしまい、病気を引き起こします。
乳幼児はまだ免疫システムが未熟で、風邪などで体調を崩すと抵抗力が一時的に落ちやすいため、カンジダ症を発症しやすいです。
・口の中の環境
ミルクのカスや食べ残しが口の中に残っていると、カンジダ菌の栄養源となり、増殖を助けてしまいます。
・乾燥
口の中が乾燥すると、唾液の自浄作用が低下し、カンジダ菌が増えやすい環境になります。
・特定のアイテムの使用
長時間のおしゃぶりや哺乳瓶の使用は、口の中に常に湿度と温度がある状態を作り出し、カンジダ菌の温床となることがあります。
特におしゃぶりは、赤ちゃんを落ち着かせる便利なアイテムですが、適切に管理しないとカンジダ菌が付着し、お子さんの口の中に菌を持ち込んでしまうリスクがあります。定期的な洗浄・消毒が非常に重要です。
どんな症状が出るの?
子どもの口腔カンジダ症には、主に以下の2つのタイプがあります。
舌や頬の内側、歯ぐきなどに牛乳カスのような白い膜や斑点ができます。ガーゼで拭いても簡単には取れず、無理に剥がそうとすると出血することがあります。これが最も一般的で、痛みやかゆみ、不快感から機嫌が悪くなったり、授乳を嫌がったりすることもあります。
・紅斑性カンジダ症
偽膜性とは異なり、舌や口の粘膜が赤くただれるタイプです。痛みを感じることが多く、授乳時に泣き出してしまうこともあります。
「うちの子の口の中の白いのは、ミルクのカスかな?」と安易に考えてしまう方も多いですが、拭いても取れない場合はカンジダ症を疑う必要があります。早めに小児歯科を受診し、正確な診断を受けることが大切です。
カンジダ症の予防とセルフケア
カンジダ症の予防には、毎日の正しい口腔ケアが欠かせません。
授乳後や離乳食の後は、清潔なガーゼや綿棒に水を含ませて、優しく口の中を拭いてあげましょう。
・おしゃぶり・哺乳瓶の消毒
使用後はお湯や専用の消毒液でこまめに消毒することが重要です。
・定期的な歯科検診
くるみ歯科こどもクリニックでは、お子さんの月齢や年齢に合わせた専門的な口腔ケアのアドバイスを行っています。
2.よくあるご質問について

A. 軽度の場合、口腔ケアを徹底することで改善することもありますが、自己判断は危険です。放置すると症状が悪化し、授乳拒否や食欲不振につながることもあります。特に白いカスがなかなか取れない場合は、早めに小児歯科を受診することをおすすめします。
Q2. 治療はどのようなことをしますか?
A. 基本的には、抗真菌薬(抗カビ薬)を塗布したり、内服したりする治療を行います。塗り薬は、お子さんの口の中に直接塗るもので、副作用の心配もほとんどありません。同時に、日々の正しい口腔ケアの指導を行い、再発を防ぐための具体的な方法をアドバイスさせていただきます。当院では、お子さんが嫌がらないよう、優しく丁寧に治療を進めていきますのでご安心ください。
Q3. おしゃぶりを使っていると必ずカンジダになりますか?
A. おしゃぶりや哺乳瓶そのものが直接的な原因となるわけではありませんが、これらが不衛生な状態だと、カンジダ菌が付着・増殖し、お子さんの口の中に菌を広げてしまうリスクがあります。使用後は毎回洗浄し、定期的に熱湯消毒や専用の消毒液でケアすることが非常に重要です。当院では、おしゃぶりや哺乳瓶の正しいお手入れ方法についてもアドバイスを行っていますので、お気軽にご相談ください。
Q4. カンジダ症はうつりますか?
A. カンジダ菌は常在菌であるため、大人から子どもへ、あるいは兄弟間での感染リスクはゼロではありません。特に、口移しで食べ物をあげたり、同じ食器を共有したりすることは避けるべきです。また、授乳中のママの乳頭にカンジダ菌がうつり、痛みを感じることもあります。ママと赤ちゃんが同時に治療を行うことで、再感染を防ぐことができます。
Q5. 治療にかかる費用はどのくらいですか?
A. お子さんの口腔カンジダ症の治療は、保険診療が適用されます。初診料や診察料、お薬代などがかかりますが、正確な費用については、症状や治療内容によって変動するため、詳細はお気軽にお問い合わせください。
Q6. 何歳から歯医者さんに通うべきですか?
A. 歯が生え始めたら、定期的な歯科検診をおすすめします。生後6ヶ月頃から検診を始めることで、虫歯予防だけでなく、おしゃぶりなどによる歯並びへの影響や、今回のようなカンジダ症など、お子さんの口の健康に関するあらゆる問題を早期に発見し、適切なアドバイスを受けることができます。くるみ歯科こどもクリニックでは、お子さんの成長段階に合わせた専門的なケアを提供しています。
3.お子さんの口の健康は、歯科医院と一緒に守りましょう

愛知県長久手市や藤が丘にお住まいの皆さま、お子さんの口の中に気になる症状は見つかりませんでしたか?
「いつか治るだろう」と様子を見ているうちに、症状が悪化してしまうことも少なくありません。小さなお子さんにとって、口の痛みは大きなストレスとなり、食欲不振や機嫌の悪さにつながることもあります。子どもの成長はあっという間です。この大切な時期に、お口の健康をしっかりと管理することは、将来にわたって健康な歯と体を育むための第一歩となります。
くるみ歯科こどもクリニックは、お子さんの歯と口の健康を守るための、地域のホームドクターです。私たちは単に治療を行うだけでなく、お子さん一人ひとりの成長に合わせた予防プランを提案し、ご家族と一緒に健康な口腔環境を育んでいくことを目指しています。
当院には、女性院長をはじめとする5名の女医が在籍しており、お子さんやママ・パパの気持ちに寄り添った、きめ細やかな診療を心がけています。子育て経験を持つスタッフも多く、同じ目線でお悩みを伺い、最適な解決策を一緒に見つけていきます。「男性医師はちょっと怖い…」と感じてしまうお子さんでも、安心して治療を受けていただけます。
また、保育士による託児サービスやキッズスペースを完備しているため、忙しいママも安心してご来院いただけます。「上の子の歯のことで相談したいけれど、下の子を連れて行くのは大変…」といったお悩みも、当院なら心配無用です。専門の保育士がお子さんを安全にお預かりする間、ママはご自身の治療やお子さんの相談に集中することができます。
お子さんの口の中に白いカスがある、おしゃぶりを使っている、など、少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽に当院にご相談ください。専門的な知識と経験を持つスタッフが、お子さんの健やかな成長をサポートします。
子どものお口の健康は、私たち専門家と一緒に守っていくことで、より確実なものになります。ぜひ一度、くるみ歯科こどもクリニックへお越しください。明るく温かい雰囲気のなか、皆さまをお迎えいたします。
ご予約は、お電話またはWeb予約にて承っております。皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
- 院長:竹中 純子
- 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
- 電話番号:0561-56-4182
- ホームページ:https://kids-kurumi.com
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