
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
「歯が痛くないから大丈夫!」そう思っていませんか?実は、痛みがないのに虫歯が進行しているケースは少なくありません。特に、初期の虫歯はほとんど自覚症状がないことがほとんどです。「まさか、私の歯も?」と不安に思ったあなた、その直感は正しいかもしれません。
虫歯は一度できると自然に治ることはなく、放置するとどんどん悪化してしまいます。やがて強い痛みを感じるようになった時には、治療が大がかりになり、時間も費用もかさむことになります。そうならないためにも、痛みがない今のうちにこそ、歯の健康に目を向けることが大切です。
長久手市にある「くるみ歯科こども歯科クリニック」では、痛みのない虫歯の早期発見・早期治療はもちろん、虫歯にならないための予防に力を入れています。この記事では、なぜ痛みがないのに虫歯になるのか、そして、どうすれば大切な歯を守れるのかを、歯科医師の視点から詳しく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、ご自身の、そしてご家族の口腔健康を守るヒントを見つけてください。
1.痛みがないのに虫歯!?見えない敵「虫歯」の真実と予防の重要性

「痛みがないのに虫歯」と聞いて、多くの方が驚かれることでしょう。しかし、これは歯科医療の現場ではよくあることです。なぜなら、歯の構造にその理由があります。
歯の表面を覆うエナメル質には神経が通っていません。そのため、虫歯がエナメル質の範囲内で留まっている初期段階では、ほとんど痛みを感じることがないのです。この時期の虫歯は、見た目にも変化が小さく、自分で気づくことは非常に困難です。例えば、歯の表面が少し白っぽく濁って見える、フロスが引っかかる感じがするといった、ごくわずかな変化がサインとなることもありますが、見過ごされがちです。
虫歯がさらに進行し、エナメル質の内側にある象牙質(ぞうげしつ)に達すると、冷たいものや甘いものがしみたり、噛んだ時に違和感があったりといった症状が出始めることがあります。象牙質には神経が通っているため、刺激に対して敏感になるのです。しかし、この段階でもまだ痛みが強くないため、「一時的なものだろう」と放置してしまう方も少なくありません。
そして、虫歯がさらに深く進行し、歯の神経(歯髄:しずい)にまで到達すると、ズキズキとした激しい痛みや、何もしていなくても続く強い痛みを感じるようになります。こうなってしまうと、神経を取り除く「根管治療(こんかんちりょう)」が必要になり、治療期間も費用も大幅にかかってしまいます。最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。
早期発見・早期治療が何よりも大切
このように、虫歯は「痛みがない→しみる→痛みが強くなる」という段階を経て進行していきます。痛みがなくても虫歯が確実に進行していることを理解することが、健康な歯を守る上で非常に重要です。
痛みがなくても定期的に歯科検診を受けることで、自覚症状のない初期の虫歯を発見し、削る範囲を最小限に抑えたり、場合によっては削らずに治療したりすることが可能になります。例えば、ごく初期の虫歯であれば、フッ素塗布によって歯の再石灰化を促し、進行を食い止めることができる場合もあります。
2.虫歯を予防するためのポイント

虫歯にならないためには、日々のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアが不可欠です。
食後や就寝前には、フッ素入りの歯磨き粉を使って丁寧に歯を磨きましょう。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れもしっかり取り除くことが大切です。
・食生活の見直し
糖分を多く含む飲食物は、虫歯菌のエサとなりやすいです。間食を減らしたり、甘いものを摂取した後はすぐに歯磨きをするなど、食生活にも気を配りましょう。
・フッ素の活用
フッ素は歯の質を強くし、虫歯菌が出す酸から歯を守る効果があります。フッ素配合の歯磨き粉の使用に加え、歯科医院での高濃度フッ素塗布も効果的です。お子さんだけでなく、大人の方にもおすすめです。
・定期的な歯科検診とクリーニング
どんなに丁寧に歯磨きをしていても、磨き残しは発生します。歯科医院での定期検診では、虫歯のチェックだけでなく、歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石を専門の器具で除去する「PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」が行われます。これにより、虫歯や歯周病の原因菌を大幅に減らすことができます。
「痛くないから大丈夫」ではなく、「痛くない今だからこそ、予防と早期発見を」という意識を持つことが、生涯にわたるお口の健康へとつながります。
3.よくあるご質問

「痛みがない虫歯」について、そして「くるみ歯科こども歯科クリニック」について、さらに疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、よくあるご質問にお答えし、治療費の目安についてもご説明します。
A1:はい、必要です。 繰り返しになりますが、初期の虫歯は痛みを伴わないことがほとんどです。しかし、虫歯は自然治癒することなく、放置すれば必ず進行します。痛みがなくても、歯科医師の目から見れば、すでに歯にダメージが及んでいる状態です。痛みが出てからでは治療が大がかりになり、歯を大きく削ったり、神経の処置が必要になったりする可能性が高まります。早期に発見し、適切な処置を行うことで、歯への負担を最小限に抑え、ご自身の歯を長く健康に保つことができます。
Q2:小さな子供の虫歯でも痛みがないことはありますか?
A2:はい、お子さんの虫歯も痛みがないことがあります。 乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄いため、虫歯が進行しやすい特徴があります。しかし、お子さん自身が痛みをうまく伝えられなかったり、初期の段階では痛みを感じにくかったりするため、保護者の方が気づかないうちに進行していることがあります。そのため、お子さんの定期的な歯科検診は非常に重要です。当院では、お子さんが嫌がらずに治療を受けられるよう、痛みに最大限配慮したアプローチと、丁寧なコミュニケーションを心がけています。
Q3:定期検診では具体的に何をしますか?
A3:定期検診では、虫歯や歯周病のチェック、専門的なクリーニング、歯磨き指導などを行います。
口腔内診査:虫歯の有無や進行度合い、歯周病の状態、噛み合わせなどを詳しくチェックします。
レントゲン撮影:肉眼では見えない歯と歯の間の虫歯や、歯の根の状態などを確認します。
歯垢・歯石の除去(PMTC):歯科衛生士が専門の器具を使い、ご自身の歯磨きでは落としきれない歯垢や歯石を徹底的に除去します。歯がツルツルになり、爽快感を味わっていただけます。
フッ素塗布:歯質を強化し、虫歯になりにくくするフッ素を塗布します。
ブラッシング指導:患者さま一人ひとりに合った効果的な歯磨きの方法をアドバイスします。
これらの処置により、虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らし、健康な口腔内環境を維持することができます。「痛くなったら行く」のではなく、「痛くならないように行く」ことが、お口の健康寿命を延ばす秘訣です。
Q4:治療費はどのくらいかかりますか?
A4:虫歯の治療費は、虫歯の進行度合いや選択される治療法(保険診療か自由診療か)によって大きく異なります。
保険診療:初期の小さな虫歯であれば、レジン(歯科用プラスチック)の詰め物などで治療することが多く、比較的安価に治療できます。銀歯などの金属の詰め物・被せ物も保険適用となります。
自由診療:見た目の美しさや耐久性を重視する場合には、セラミックなどの素材を選ぶことも可能です。こちらは保険適用外となりますが、より自然な見た目や長持ちする特性があります。
詳細な費用については、患者さまのお口の状態やご希望を伺った上で、最適な治療計画と費用を個別にご提示させていただきます。まずはご自身の状態を知るためにも、一度検診にお越しいただくことをお勧めします。
※患者さまのお口の状態や治療内容によって異なりますので、詳しい費用については、お気軽にお問い合わせください。
「痛みがないけど虫歯?」という疑問から始まった今回のブログ記事ですが、痛みがなくても虫歯は確実に進行し、早期発見・早期治療、そして何よりも予防が大切であることをご理解いただけたでしょうか。
長久手市にある「くるみ歯科こども歯科クリニック」では、女性の院長をはじめ7名の女性歯科医師が、患者さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。お子さんの離乳食教室など、地域に根ざした取り組みも行い、皆さまの口腔健康を多角的にサポートしています。
「歯が痛くないから大丈夫」と油断せず、ぜひ一度、くるみ歯科こども歯科クリニックで検診を受けてみませんか?痛みがなくても見えない虫歯の進行をチェックし、プロによるクリーニングとアドバイスで、健康な歯を長く保つための第一歩を踏み出しましょう。
ご予約は、お電話またはウェブサイトから承っております。皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
- 院長:竹中 純子
- 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
- 電話番号:0561-56-4182
- ホームページ:https://kids-kurumi.com
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