
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
みなさんこんにちは。明後日からいよいよ3月に入りますね。
暖かい日差しが感じられるようになり、春の足音が聞こえてくるこの時期。皆様、いかがお過ごしでしょうか?……と挨拶したいところですが、この時期になると「春の訪れ=憂鬱な季節」と感じてしまう方が、長久手・藤が丘エリアにも大勢いらっしゃいます。そう、「花粉症」です。
目のかゆみ、止まらないくしゃみ、そして頭がぼーっとする鼻詰まり。毎日のお仕事や家事、育児に追われる皆様にとって、花粉症の症状はまさに「修行」のような辛さがあることでしょう。特に小さなお子様がいらっしゃるママ・パパにとって、自分の体調不良は、そのままご家族のケアにも影響してしまうため、何とかしてこの時期を乗り切りたいと願うのは当然のことです。
しかし、歯科医の視点から皆様に一つ、大切な警告をさせていただきたいことがあります。それは、「花粉症の症状が重くなると、実は歯や歯ぐきのトラブルも急増する」という事実です。
「えっ、花粉症と歯にどんな関係が?」と思われるかもしれません。鼻が詰まる、目が痒い……それは全身の悩みであり、口の中とは無関係のように思えますよね。しかし、人間の体はすべて繋がっています。鼻が詰まって苦しくなると、無意識のうちに私たちは「口呼吸(くちこきゅう)」に切り替わります。そして、この「口呼吸」こそが、お口の中の環境を劇的に悪化させ、むし歯や歯周病のリスクを跳ね上げる最大の引き金になるのです。
さらに、花粉症の辛さを和らげるために服用する「抗ヒスタミン薬」などの飲み薬にも、実は副作用として「お口の乾燥(ドライマウス)」を引き起こすものがあります。つまり、花粉症シーズンは、お口にとって「乾燥」という名の砂漠のような環境になりやすい、非常に危険な季節なのです。
くるみ歯科では、花粉症シーズンにお口の中が荒れて来院される患者様を毎年たくさん拝見します。特に、お子様の歯並びを気にされている親御様にとって、鼻詰まりによる口呼吸は放置できない大問題です。当院では5名の女医が、単にお口の中を治療するだけでなく、こうした季節特有のトラブルを未然に防ぐためのアドバイスにも力を入れています。
「単なる花粉症だから」と諦めて、お口のケアを後回しにしていませんか?実は今、正しい知識を持ってケアをすることが、春の快適さを左右し、ひいては一生の歯の健康を守ることに繋がります。
本記事では、花粉症がお口に与える意外な影響と、今日からできる対策について、徹底解説していきます。
1.花粉症が引き起こす「お口の砂漠化」と、その恐ろしい代償

なぜ「口呼吸」が歯にとって最悪なのか?
本来、私たちの鼻は「高性能なフィルター」です。吸い込んだ空気からホコリやウイルスを取り除き、適度な湿度を与えて肺に送ります。しかし、花粉症で鼻が詰まると、このフィルター機能が停止します。すると、ダイレクトに乾いた空気が口の中に入り込みます。
お口の中には「唾液」という天然の防御システムがあります。唾液は、歯の表面を洗い流し、酸を中和し、再石灰化を助ける万能薬です。しかし、口呼吸によって空気が常に流れ続けると、お口の中はあっという間に乾燥します。唾液が乾くと、以下の3つの負の連鎖が始まります。
唾液による「洗い流し効果」がなくなるため、プラーク(細菌の塊)が歯に強力にこびりつきます。
・歯ぐきが炎症を起こす
乾燥により歯ぐきの防御力も下がり、歯周病菌が活発になります。
・むし歯のリスクが急上昇する
歯の再石灰化ができなくなり、今まで何ともなかった場所から突然むし歯が発生することがあります。
■ 「歯が痛い!」と思ったら、実は鼻のせいだった?(上顎洞炎)
花粉症の方からよく聞く症状に「上の奥歯が全体的に浮いたように痛い」「噛むと痛い」というものがあります。実はこれ、むし歯ではなく「上顎洞炎(じょうがくどうえん)」、いわゆる蓄膿症(ちくのうしょう)の可能性があります。
上の奥歯の根っこは、鼻の横にある空洞(上顎洞)と非常に近い位置にあります。花粉症で鼻の粘膜が腫れると、この空洞にも炎症が波及し、神経を圧迫して「歯が痛い」という信号を出してしまうのです。もし、歯科医院でレントゲンを撮って「むし歯はない」と言われたら、それは花粉症による鼻の炎症が原因かもしれません。
■ 薬の副作用と向き合う「保湿ケア」
花粉症のお薬は、鼻水を止めるために「抗コリン作用」という成分が含まれていることが多いです。これは素晴らしい薬ですが、お口の唾液を減らしてしまう副作用があります。 「最近、喉がすごく乾くな」「口の中がネバネバする」と感じたら、それは薬の影響かもしれません。我慢するのではなく、こまめな水分補給や、歯科医院で処方・提案できる保湿ジェルを使って、お口を潤す工夫が必須です。
2.花粉症と歯科治療についてよくある疑問

花粉症と歯科治療、気になる疑問にお答えします。
A. 全く気にしないでください!くしゃみが出そうになったら、いつでも手を挙げてください。治療を中断し、落ち着くまでお待ちします。皆様、お互い様ですので、どうぞリラックスしてお越しください。また、当院は女医5名体制で、患者様の体調にも細心の注意を払っておりますので、無理のないペースで治療を進めます。
Q2. 子どもが口呼吸をしているのですが、花粉症が原因でしょうか?
A. 大きな原因の一つです。お子様の成長期に鼻が詰まって口呼吸が続くと、顎が正しく成長せず、将来的に歯並びが悪くなるリスクが高まります。くるみ歯科では、火曜・木曜の矯正専門診療日に、お口周りの筋肉を鍛える「りっぷるトレーナー」などのトレーニングもご提案しています。鼻呼吸を取り戻すことが、最高の矯正治療のスタートになります。
Q3. 花粉症が酷い時は、歯医者での定期健診は控えたほうがいいですか?
A. 花粉症でお口が乾燥し、汚れが溜まりやすくなっている今、プロによる徹底的なクリーニングで細菌の数を減らすことが、一番の感染・炎症対策になります。一時保育室もありますので、ママも安心して「自分のケア」を優先してください。
Q4. 「歯が痛い」と思って歯医者に行ったら、「鼻が原因」と言われました。どうすればいいですか?
A. もし上顎洞炎の疑いがある場合は、耳鼻咽喉科への受診をお勧めすることがあります。原因が鼻にあるのに、無理に歯の神経を抜いても痛みは消えません。当院では丁寧な診断を行い、本当に必要な治療だけをご提案しますので、まずは「原因がどこにあるか」を確認しに来てください。
Q5. 歯科医院でできる「乾燥対策」はありますか?
A. お口の保湿専用のジェルや、殺菌力の高い洗口液など、乾燥したお口をケアするアイテムをご提案できます。また、プロによるクリーニングでプラークを完全に除去すれば、乾燥しても細菌が繁殖しにくいお口になります。
■予防・対策:春を快適に過ごすための「お口のバリア術」
花粉症の辛い時期を、お口のトラブルでさらに悪化させないために。今日からできる対策をまとめました。
お口の中が乾いたと感じたら、すぐにお水でお口をゆすいでください。糖分の入ったジュースやスポーツ飲料はNGです。
・マスクの着用と加湿
マスクの中は吐息で加湿されるため、実は最強の「お口の保湿グッズ」です。寝る時もマスクをすると、乾燥による喉の痛みやむし歯リスクを抑えられます。
・舌の筋トレ(あいうべ体操)
鼻呼吸を促すためには、舌の筋肉が重要です。「あー・いー・うー・べー」と大きく口を動かす体操を、お風呂上がりなどにやってみてください。
そして何より、「3ヶ月に一度の定期健診」を忘れずに。季節の変わり目、特に花粉症シーズンにプロのケアを受けることは、お口のバリア機能を最強に保つための「戦略的予防」なのです。
3.くるみ歯科で、春の笑顔を守りましょう

「花粉症だから、今年は歯の調子が悪いのは仕方ない」と諦める必要はありません。むしろ、この時期だからこそ、お口の状態をしっかり管理することで、全身の免疫力を守り、春を元気に乗り切ることができるのです。
長久手市・藤が丘周辺にお住まいの皆様、もし「最近、お口の中がなんだかスッキリしない」「鼻が詰まって歯が浮くような気がする」と感じたら、一人で悩まず、くるみ歯科にご相談ください。5名の女医が、お忙しいママ・パパ、そして成長期のお子様一人ひとりに寄り添った温かい診療を行います。
当院では、キッズスペースや一時保育室を完備しています。花粉症でお子様の鼻詰まりが気になる親御様も、ぜひ一度検診にお越しください。女医ならではの細やかな視点で、お口呼吸の改善や、お家でできる花粉症対策アドバイスも行います。
土曜診療も対応しておりますので、お仕事帰りの方や週末しか通えないという方も大歓迎です。 お口を清潔に保つことは、心と体の健康を守るための、最もコストパフォーマンスの良い投資です。ツルツルの歯と健やかな粘膜を維持して、春の花粉シーズンを、笑顔で健やかに乗り越えましょう!
まずはWeb予約、またはお電話にてお問い合わせください。長久手・藤が丘の皆様にお会いできるのを、くるみ歯科一同、心よりお待ちしております。
- 院長:竹中 純子
- 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
- 電話番号:0561-56-4182
- ホームページ:https://kids-kurumi.com
駐車場35台(専用14台+共同21台) -
藤が丘駅から徒歩7分!
キッズスペース完備- 一時保育室もご利用いただけます