
くるみ歯科こども歯科クリニック
院長 竹中 純子
お子さまの「上唇小帯」が気になっていませんか?
愛知県長久手市、藤が丘周辺にお住まいのママやパパの皆さん。お子さまのお口の中に、こんなものを見つけたことはありませんか? 上の前歯と歯ぐきの間に、ぴんと張ったような筋。これが「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」と呼ばれるものです。お子さんが笑ったり、泣いたりしたときに、上唇がめくれて見えたり、歯ぐきが引っ張られるように見えたりすると、「もしかして、うちの子の上唇小帯は少し大きい…?」と心配になるかもしれません。
お子さまの成長を見守る中で、ささいなことでも気になりますよね。特に、お口の健康は将来の歯並びや滑舌にも関わるため、心配が尽きないという方も多いのではないでしょうか。この「上唇小帯」は、赤ちゃんのうちは特に目立ちやすく、成長とともに自然と目立たなくなるケースも多い一方で、中には将来の歯並びに悪影響を及ぼす可能性もあります。
「このまま放っておいても大丈夫?」 「いつ頃、歯科医院に相談すればいいの?」 「手術って聞くと怖いんだけど…」
そんな疑問や不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください。この記事では、長久手市のくるみ歯科こどもクリニックが、お子さまの上唇小帯について、専門的な知識を分かりやすく解説します。上唇小帯がどのような役割を果たしているのか、どのような場合に治療が必要になるのか、そして、当院の小児歯科ではどのような治療を行っているのかを詳しくご紹介します。これを読めば、お子さまの上唇小帯に対する不安がきっと解消されるはずです。
1.上唇小帯とは?その役割と、治療が必要になるケース

そもそも上唇小帯って何?
上唇小帯とは、上唇の内側中央から、上の前歯の歯ぐき(歯茎)に向かって伸びるヒダ状の粘膜のことです。簡単に言うと、上唇を固定している「筋」のようなものです。下唇にも「下唇小帯」がありますが、一般的に「小帯」と言えば、この上唇小帯を指すことが多いです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、ほとんどの場合、この小帯が太く、上の前歯の歯ぐきの根本近くまで伸びています。これは、授乳の際に上唇がしっかり密着するのを助ける役割があるためです。成長とともに顎の骨が発達し、乳歯が生え、やがて永久歯へと生え変わっていくにつれて、この小帯も上の方へと自然に移動し、目立たなくなっていきます。
しかし、中にはこの小帯が太すぎたり、前歯の間にまで入り込んでいたりする場合があります。この状態を「上唇小帯の付着異常」といい、将来的に様々な問題を引き起こす可能性があるとされています。
「うちの子の上唇小帯、太いけど大丈夫かな?」と心配されている方もいるでしょう。小帯が太く、低い位置に付着していると、以下のような問題が起こる可能性があります。
・上の前歯の「すきっ歯」(正中離開)
小帯が上の前歯の間に入り込んでいると、永久歯が生えてきたときに、その小帯が邪魔をして前歯同士がくっつかず、間に隙間ができてしまうことがあります。この隙間を「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼びます。小児矯正を検討するきっかけになることも多い症状です。
・歯みがきがしにくい
小帯が太くて前歯に近い位置にあると、歯ブラシがうまく届かず、歯みがきがしにくくなります。これにより、汚れがたまりやすくなり、むし歯や歯肉炎のリスクが高まります。特に、小帯の周りはプラークが溜まりやすい場所です。
・上唇がうまく動かせず、発音に影響が出ることも
小帯の付着位置によっては、上唇の動きが制限されることがあります。その結果、特定の音(例えば「パ行」や「マ行」など)がうまく発音できず、滑舌に影響が出る可能性も指摘されています。
・転んだりぶつけたりした時に、唇が切れやすい
小帯が強く張っていると、転んで顔をぶつけたりした際に、小帯が引っ張られて上唇が切れやすくなることがあります。
このように、上唇小帯の付着異常は、見た目の問題だけでなく、むし歯のリスクや発音、さらには歯並び全体にも影響を及ぼす可能性があるのです。
2.治療が必要になる時期と判断基準

では、どのような場合に治療が必要になるのでしょうか?そして、いつ頃が適切な時期なのでしょうか?
くるみ歯科こどもクリニックでは、お子さまの成長段階に合わせて、適切な時期に上唇小帯の状態をチェックしています。一般的に、乳歯の時期は様子を見ることが多いです。というのも、この時期の上唇小帯はまだ太くても、永久歯が生えるにつれて自然に改善することが多いからです。
しかし、乳歯の時期でも、上唇小帯が原因で前歯の間に大きな隙間ができていたり、むし歯のリスクが高まっていたりする場合には、将来を見据えて治療を検討することもあります。
治療のタイミングとして最も一般的で推奨されているのは、上の前歯の永久歯(中切歯)が2本生えそろった頃です。この時期になっても、前歯の間に隙間が大きく開いている場合、小帯が原因で隙間が閉じない可能性が高いと判断します。この時期に簡単な処置を行うことで、その後の歯並びが自然に改善されることも期待できます。
お子さまの上唇小帯について少しでも気になることがあれば、ぜひ一度、長久手市の小児歯科専門医にご相談ください。定期的な健診の際に、当院の女性院長や女医が、お子さまのお口の状態を丁寧に確認します。
上唇小帯の治療は、多くの場合、レーザーを用いたり、メスで切開したりする簡単な処置です。当院では、お子さまの恐怖心を最小限に抑えるため、事前の説明を丁寧に行い、お子さまのペースに合わせて治療を進めます。痛みに配慮した麻酔方法や、短時間で終わる治療を心がけています。
3.上唇小帯に関するよくある質問

A. 上唇小帯の治療は、多くの場合、局所麻酔をしっかり行ってから行いますので、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。当院では、お子さまの恐怖心を和らげるために、麻酔の打ち方にも細心の注意を払っています。
Q2. 手術後の出血や痛みはありますか?
A. 治療後の出血は、ほとんどの場合、ごく少量ですぐに止まります。痛みについても、治療後しばらくは違和感があるかもしれませんが、数日で落ち着くことがほとんどです。必要に応じて痛み止めを処方することもあります。
Q3. いつ頃までに治療を受ければいいですか?
A. 一般的には、永久歯の前歯が2本生えそろった時期(7歳~8歳頃)に、上唇小帯の付着状態をチェックし、治療の必要性を判断することが多いです。しかし、むし歯のリスクが高い場合などは、乳歯の時期に治療を検討することもあります。
Q4. 治療しないとどうなりますか?
A. 上唇小帯の付着状態によっては、放置すると上の前歯の間に隙間ができたり、歯みがきがしにくくなったりすることがあります。将来的に小児矯正が必要になる可能性もあります。
Q5. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 上唇小帯の治療(小帯切除術)は、原則として健康保険が適用される場合が多いです。ただし、レーザー治療など一部の治療法は自費診療となる場合があります。 具体的な費用については、お子さまの状態や治療方法によって異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。費用についても、事前に詳しくご説明します。(詳細は要問合せ)
4.お子さまの未来の笑顔のために、上唇小帯のチェックを

今回の記事では、お子さまの上唇小帯について詳しく解説しました。上唇小帯は、単なる「筋」ではなく、お子さまの将来の歯並びや滑舌にも影響を及ぼす可能性がある大切な部分です。日々の生活の中ではなかなか意識しにくい部分かもしれませんが、お子さまの健やかな成長を見守る上で、定期的にチェックしてあげることをお勧めします。
もし、お子さまの上唇小帯について少しでも気になることがあれば、ぜひ一度、長久手市・藤が丘の小児歯科、くるみ歯科こどもクリニックにご相談ください。当院は、お子さまの歯の健康を専門に診る小児歯科です。女性院長をはじめ、女医が5名在籍しており、優しく丁寧な診療を心がけています。初めての歯科医院で不安を感じるお子さまも、女性ドクターならではのきめ細やかな対応と、安心できる雰囲気の中で、リラックスして治療を受けることができます。
特に、お子さまの歯並びは、一度乱れると後から整えるのが大変な場合もあります。上唇小帯が原因で前歯に隙間ができている場合でも、早期に適切な処置を行うことで、その後の小児矯正がよりスムーズに進むことがあります。当院では、お子さまのお口全体を総合的に診断し、その子に合わせた最適な治療計画をご提案します。上唇小帯の治療が必要な場合でも、短時間で安全に、お子さまへの負担を最小限に抑えることを第一に考え、レーザーなど最新の機器も活用しながら治療を行います。
また、忙しいママやパパが安心して通院できるよう、当院では様々な工夫を凝らしています。小さなお子さまを連れての通院は大変なものですが、当院では保育士による託児サービスをご利用いただけます。お子さまが安心して遊べる広々としたキッズスペースも完備していますので、保護者の方はご自身の治療や、上のお子さまの治療に集中することができます。このサービスは多くの保護者の方から「安心して通える」とご好評いただいています。
お子さまの健やかな成長と、将来の美しい笑顔のために、くるみ歯科こどもクリニックが全力でサポートします。ご予約は、お電話またはWeb予約で承っておりますので、まずは気軽にご相談ください。お子さまの「上唇小帯」をきっかけに、ぜひ長久手市のくるみ歯科こどもクリニックで、定期的な歯科健診を始めてみませんか?皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
- 院長:竹中 純子
- 住所:〒480-1135 愛知県長久手市下山3-1
- 電話番号:0561-56-4182
- ホームページ:https://kids-kurumi.com
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